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■「前もって残業の報告をしてください
など聞いていない…」
「仕事を家に持って帰ってはいけない
など聞いていない…」
いろいろな経営者の方とお話をする中で、
経営の悩みとして抱えている問題として
『従業員さんについて』
のことがすごく多いな、
という感覚があります。
上述したのは、
読んで字のごとくなのですが、
スタッフの方が独断で残業をしたり、
仕事を自宅に持って帰っていた
ということが分かり、
そのことを注意した際に
言われた一言だそうです。
当初より、いろいろとスタッフの方から
「給料が安い」だとか、
「当初の話と違う」だとか…
そのようなことを
指摘され続けているようなんですね。
■そんな中から考えられるのが、
やはり
【スタッフの方との
コミュニケーションが不足している】
ということ。
そもそもスタートの段階から、
このような関係は重視すべき
なのでしょうし、
ここまでくると
経営者と従業員のパワーバランスが
おかしなことになっている状況のように
思われるところです。
パワーバランスという言葉は私自身
そんなに好きな言葉ではないのですが、
どちらが「強い」とか「弱い」とか
いうこと自体がナンセンスではないか
と思うんですね。
■というのも、
【経営者は従業員の
『労働力』を提供してもらい、
従業員は経営者から
その対価としての『給料』をもらう】
という仕組み。
これが『雇用関係』というものでは
ないでしょうか。
したがって、
【この労働の対価である『給料』と、
『労働力』が均衡している状態】
こそが正しい状況であり、
これについては、やはり
【経営者とスタッフの間で
対話をしていく必要があるのではないか】
と思うところなんですね。
■しかしながら、
【仕事がスタートするタイミングで
スタッフを慌てて雇用する】
などの状況になってしまうと、
【ひとまず労働力が欲しい】
という経営者のニーズから、
そこに応じる形で
ひとまずスタッフが入ってくるため、
その時点でスタッフの方が
強いような感覚になってしまうことも
少なからず見受けられます。
経営者としては、
その『労働』を提供してくれる
スタッフがいなくなってしまうと、
経営が回らなくなってしまう状況。
そのような状況から、
【少々の無理難題は受け入れる】
ということになってしまうと、
そこから、その無理難題は
エスカレートしてくるようにも
見受けられます。
■現に、
上述した冒頭のこの言葉に関しては、
(これもあまり好きな言葉では
ないのですが…)
『一般常識的に』考えて、
人と人との関係上
ありえないのではないか
と思う次第なんですね。
根本的な問題として、
【経営者とスタッフとの
コミュニケーション】
がしっかりと取れていれば、
【残業をするにも、
仕事を家に持ち帰るにも、
やはり相談をし、了承を得る】
という過程を通じて、
実際の残業や仕事の持ち帰りをする
というものではないでしょうか。
どうしてもこのような状況では、
スタッフの方が上に立っており、
言い方は悪いかもしれませんが、
【良いように会社を利用している】
というのが、経営者側から見てとれる
状況ではないかと感じるところ。
■とは言え、
これは
「人の振り見て我が振り直せ」
ということで、
私自身も本当に
気を付けないといけないな
と思うところです。
現在のスタッフとの関係は
円満である(と思っている…)のですが、
やはりちょっとした対話不足から
すれ違いが生じることも
少なからずあるでしょうし、
基本的に他人同士ですので、
【その根底にある『価値観』や
『考え方』は違う】
というもの。
家族であってもこれは変わりなく、
毎日一緒にいるのにもかかわらず
『すれ違い』なども起こってしまう
ものですので、
第三者である
『経営者』と『スタッフ』に関しては
なおのことでしょう。
■というわけで今日は、
経営者の方から聞いた
スタッフからの問題提起を契機として、
お話をさせていただきました。
上述してきたことは
スタッフとの関係のみならず、
すべての人間関係において
言えることではないか
と思っている次第です。
円滑な人間関係を考える際に、
このようなことをしっかりと念頭において
適切に『対話』をしていきたいものですね。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・経営者と従業員は『労働』と
その対価である『給料』によって
バランスが取れるものであるため、
本来【強弱】などないはず。
・しかしながら、
その関係に強弱が生じるのは、
【対話が不足しているから】
そして、
【その場しのぎで雇用をしているから】
ということが
考えられないだろうか。
・家族でさえすれ違いが生じるのに、
第三者である
【経営者とスタッフとのすれ違い】
が起こるのは当然なのかもしれない。
・そのようなことから考えると、
しっかりと第三者である
『スタッフ』と『経営者』であるからこそ、
【対話】を重視して、
【その対話をする時間を
経営のサイクルの一環】
として積極的に取り入れたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。