2021年12月18日今のうちに【納税の備え】を!
■年末が近づくにつれ、
個人事業主の方については
もうだいぶ『今年度の試算』が
終わっている頃ではないでしょうか。
というより、
終わっていない方については
ぜひ今年度の着地点を予測して、
有用な対策を考えてもらえれば‥
というところです。
その中で試算により、
・3月15日までに納付する所得税
・3月31日までに納付する消費税
・6月に通知が来る住民税
と国民健康保険料
・その他、個人事業税など
についても、
何となく数字が見えてくるのではないか
というところ。
これについては、適切に
納税の予測をするとともに、
【それぞれ納税が来るタイミングで
どれだけの資金の流出があるか】
ということは把握しておきたいものです。
■そして
その次に実行してほしいのが、
【収入(売上)から
この納税が予測される部分を
あらかじめ天引きしておく】
ということ。
サラリーマンについては、
『所得税』も『住民税』も『社会保険料』も
給料から天引きされるため、
【自動的にその納税に備えている】
ということになるわけですが、
個人事業主については
【これらはすべて自分で納付していく】
というのが原則であるため、
納税の際に突発的なそういった
資金の流出となってしまうと、
【たちまち経営上の資金繰りに
窮してしまう】
ということが予想されます。
現に、消費税を納付する
課税事業者であればなおのこと、
その消費税の額は
多額になることがありますので、
【納税の備えをしておかないと
お金が足りなくなってしまう】
ということも往々にして
見受けられるわけです。
■まずは
確定申告に伴っての納税に備え、
その積み立てをしておくべきなのですが、
【さらにまたその次の年度の納税に備えて、
毎月の分割の積み立てをしておくこと】
も有用なのではないでしょうか。
私に関して言えば、この12月に
税額がある程度確定した時点で、
『翌々年分』の納税資金の積み立てを
済ませてしまうようにしています。
当然翌々年の納税資金など
現段階で見えはしないのですが、
【今回の確定申告の納税資金については
昨年において積み立て済み】
なんですね。
そして翌々年については
【翌年が終わる位のタイミングで
調整を加えて、その納税資金に上乗せする】
というような状況を作っています。
そうなると、
【納税の天引き】
をしている状況になるため、
その納税資金の心配をすることは
なくなり、
むしろ、さほど納税を気にせず、
本来の経営目標である売上や利益を
拡大するために、
経営を持っていこうとするものです。
また、利益を出して納税をした方が
金融機関の評価は高まるため、
早期に経営を大きくしていきたい
私にとっては、
【資金を上手にコントロールし、
納税も上手にしたい】
という考えなんですね。
(とは言え、ここがなかなか
難しくもありますが(笑))
■というわけで今日は、
「納税の積み立ては結構大事ですよ」
ということのお話をさせていただきました。
『納税』というものは、
その儲けた金額(利益)についての
一定の割合でかかってくるものです。
逆に言えば、
一定割合でしかかかってこない。
そのように考えると、
毎月の売上から少しだけその納税の部分を
『天引き』しておくことにより、
案外簡単に将来の納税に
備えることができる
というもの。
その納税の面と事業に必要な経費、
そして生活費といういろいろな面を
考慮して、
その納税の積み立てをすることを
検討してみてはいかがでしょうか。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・納税は利益が出れば出るほど
多額になってしまうため、
【前もっての備えが必要である】
と言える。
・納税については
【利益に対する一定の割合】
でかかってくるものであるが、
逆に言えば
【それを除く部分は
手元資金として残ってくる】
というもの。
・そのように考えると、
あらかじめ収入から
その納税が予測される部分を天引きし、
積立をしてみてはいかがだろうか。
・納税を【突発的なイベント】にするのか、
【計画的なイベント】にするのかは
自分次第であると言える。
個人事業主の仕組み上、
天引きをしてもらえる制度はないため、
【経営者として自らの手で
納税の積み立てをしていくこと】
は大切であると言える。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。