2022年1月13日従業員に【応援されない】会社ほど痛いものはない
■「給料がもう2ヶ月も
未払いになっていて…」
これは私の友人の話なのですが、
会社の経営状況が悪化しており、
その給料が上述したように
『2ヶ月も未払いになっている状態である』
とのこと。
しかしながら
そのことについて社長は、
「これから事業が成功していくので、
資金繰りも安定する。
そうなると未払い分も支払えるし、
賞与も多めに支払うことができる」
といったことを言われているのだそう…
■よくよくお話を聞いてみると、
会社が順調だった頃から、
高級車を買い、
親族に実際は支払ってもいない給料を
支払ったように見せかけ、
その他にも、いろいろな
いわゆる『不正』とも言える
取引をしていた
ということなんですね。
そこそこ大きな会社である様子で、
経理担当の従業員もいる状況。
そうなると、その経理担当の従業員は、
現金の不可解な動きに気付きますし、
「どう考えても、真っ当な
一人の人間のやることではないな…」
ということに感付き、
それを周りの従業員にも伝えていた
ようです。
■その時点で、
仮に会社が順調で
給料が支払われていたとしても、
一人の人間として
従業員から経営者に対する評価は
どんなものでしょう。
私がもし
従業員の立場であったとしたら、
『会社の経営者』というより
『一人の人間』として
不信感を抱いてしまいますし、
「そのような会社で仕事などしたくない」
という感覚です。
■上述したお話は極端な例なのですが、
よく従業員が経営者に
不信感を抱いている背景として、
このような
【実態の見えない経営の仕方】や、
【グレーやブラック
とも言える会計処理】や、
【個人的な支出を
会社の経費に入れ込んでいる】
ということが見受けられます。
このような状況だと、
従業員が会社のために頑張っていく
という希望すらなくなるものですし、
【そんな状況で会社が一致団結をして
経営が進んでいくということは
到底考えられない】
というもの。
そんな状況ではなかったとしても、
【従業員の経営者に対する視点】
というものは、
厳しいものであるとも言え、
【自分の会社の大黒柱である社長が
どのようなスタンスで経営をしているか】
ということは大変気になるもの
ではないでしょうか。
■そのような状況ですので、
たとえほんの少しだとしても、
『不正』とも言える経理や
経営者の不可解な意識に従業員が触れた際、
【その従業員はその社長や会社に対して
大きな不信感を抱いてしまう】
というものです。
社長一人の会社であれば、
自由にしていても
周りからは何も見えないわけですが、
従業員がいる会社となり、そういった
一般的にはあってはならないことを
目にした際に、
従業員の会社への信頼は損なわれ、
不信感が増してしまい、
会社の経営を運営していく際に、
そういった点は
時に大きな足かせになってしまうことも。
私自身も税理士として、
そのような感覚の会社の応援など
できるものではありませんし、
仮にもしそのようなことがあり、
改善もされないようであれば、
契約のお断りをさせていただきます。
■いろいろ述べてはきましたが、
そういった不正をしようとする際は、
(もちろん本当はあってはならない
ことですが!)
そういった
【周りの人に対する印象や信頼】
を今一度考えてもらいたいものです。
完璧なクリーンな経理というのも
なかなか難しいことかも
しれないのですが、
そういったことを念頭において
経営のトップとしての経営者の思考
を持ちたいものです。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・ちょっとした
経営者の私心が入ることにより、
【それが従業員の大きな不信感に繋がる】
ということを心得ておくべし。
・経営者として、
そういった不正をする前に、
本来の経営のあり方を今一度見直して、
【その経営を拡大する方向】
で考えてみてはいかがだろうか。
・一度そういった従業員の信頼を
失うことになると、
【その後の信頼の回復はなかなか難しい】
ということが一般的なものである。
・そういった不正とも言える要素は
最大限排除し、
【従業員に見せても信頼感のある
会計や経理、そして経営の姿を表すこと】
を心がけたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。