2022年1月27日お付き合いでの購入の先には…
■経営をしていくにあたり、
『人間関係』は大切になってくる
ものですよね。
特に経営者となると、
何かしらの経営者の集いに参加をしたり、
会食に参加をしたり…
【そんな中で人間関係が構築され、
その後の信頼関係に繋がる】
ということも少なくないでしょう。
■そんな中、
【経営上のお付き合いとして、
お相手の方が提供する商品や
サービスを購入する】
という局面もあろうかと思います。
どうしても人間関係や
信頼関係を念頭におくと、
【少々無理をしてでも
そのお相手の商品やサービスを購入する】
という思考に入ってしまいがち
なのですが、
【それが経営にとって
大きなマイナスにならないか】
ということは重々検討したいものです。
■というのも、
少額でなおかつ
単発に近い形での商品の購入…
例えば、
『コーヒーを1回だけ買う』
だとか、
『その人の主催するセミナーに
一度だけ参加する』
だとか…
そういったものならまだ良いのですが、
よくある例としては、
【生命保険に加入する】
ということ。
場合によっては、
毎月の保険料はそこまで
高額でないかもしれないのですが、
これが毎月、毎年、10年…
と年月を積み重ねていくと、
相当な金額になる
ということは念頭においておきたい
ものです。
■往々にして、
その毎月の金額が少ないがために、
その数年に及ぶ『累積の金額』に
目がいかないものではあるのですが、
【契約をする前に、
しっかりと数年単位で
どの程度の支出があるのか】
また、その支出は、
その方との信頼関係を構築するため、
そして、現在の自らのニーズを満たすため
という観点から見て、
【割に合ったものなのか】
ということも考えるべきでしょう。
■どうしても、
『人間関係』を重視すると、
そのような金額的な面や、
自らのニーズを満たすという面を
総合勘案し意思決定をする
ということが難しくなるものです。
そもそも、お相手の方にとって、
あなたの存在とは
どれほどのものなのでしょうか。
もしかすると、
【多くいるお客様の中のたった一人】
なのかもしれませんし、
そのような状況において、
【経営にとっては血液とも言える
現金をそこに流出させるということが
本当に必要なのか】
ということを今一度考えたいものです。
■小説家の
五木寛之さんが
【大河の一滴】
という本を書かれているのですが、
【所詮人間は、大河の一滴ほどの存在で、
広い世界から見れば
ちっぽけな存在である】
ということをおっしゃっています。
少々小説の本筋とはズレるのですが、
そのような前提で考えると、
【そのお相手の方との人間関係を
気にするあまり、
本来としては必要のない
契約をすることで、
経営の血液とも言える現金を失う
ということが本当に有用なのか】
ということ、そして、
【もしその先方からの
打診をお断りすることで、
その後の信頼関係はどうなるのか】
ということ。
そして、
【その信頼関係がなくなったとしたら、
それがその後の経営において
大きな影響が出るのか】
ということ。
そんなことを経営者としては
大局を見る中で、
しっかりと考えたいものです。
■紹介したり、紹介されたり…
ということはよくある
ことだとは思うのですが、
【本当にその紹介する側、
される側にとって有用なのかどうか】
ということはしっかりと
検討するべきなのではないでしょうか。
上述したように、
【自分自身が大河の一滴に過ぎない】
という考えからすると、
【そんなに深刻に考える対象でもない】
ということが少なくない
状況ではないかと感じています。
■経営者として、
【時には進んで人間関係を重視しない】
という選択もまた重要な局面もある
ということ。
少々厳しい視点なのかもしれませんが、
そういった考えはぜひ念頭において、
的確な経営判断をしていきたいものです。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・経営者として経営をしていく中で、
【いろいろなご縁が繋がっていくもの】
である。
・そのご縁を通じて、
【先方の商品やサービスを購入すること】
を促される場面も往々にして考えられる。
・そのような局面において、
【本当にその商品やサービスを
購入することが必要なのだろうか】、
そして
【それが経営の血液とも言える現金を
流出させた結果、
経営にとって有用なのだろうか】、
そして、
【その先方との信頼関係も考慮して、
相互勘案した上で考えた際に、
経営にとってどの程度のプラスの効果が
出るものなのだろうか】。
・上述した総合勘案をすることにより、
本当にその先方との信頼関係を
構築する意思決定が有用なのか
ということを、
行動の決定する前に
今一度慎重に考えたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。