2022年5月13日「早く法人になりたーい!」という悲痛な叫び
今日は午後からノンストップで、
夜まで面談。
かなり脳が疲れたものの、
複数の社長のお話を立て続けに
聞かせていただき、
すごく有意義な時間でした。
さて、本題です。
----------------------
■ここ最近よく、
「村田さんの税理士事務所は
法人じゃなかったんですね。」
などと言われることがあります。
「なぜ急に言われるように
なったのかな…」
と考えると、
約1年前に別法人である
『ピースピリッツ株式会社』
を設立したからなんですよね。
これは私の伝え方が良くなかった
部分もあるなと反省しているところで、
税理士事務所とは全く別の法人として
立ち上げたのがこの
【ピースピリッツ株式会社】
なんです。
■本音を言えば、
税理士事務所としても
『法人化』をしたいところなのですが、
税理士事務所としての法人化は、
【税理士法人】
という区分の分類がされ、
その設立のためには、
【税理士資格を持っており
税理士登録をしている人が2人以上必要】
なんですね。
そんな状況下において、
現状では想いを共にする税理士を
まだ見つけきれておらず…
【やむを得なく個人事業で進んでいる】
という状況。
■私自身、
実を言うとこの
【個人事業の税理士事務所も
いち早く法人化したい】
ということろ。
というのも、
『税金の面』でもそうなのですが、
何しろ個人事業主は、
【その損益の管理がしにくい】
というのが理由の一つとして言えること。
個人事業主の場合、
自らに対する給料の支払いが
認められていないため、
プライベートなお金である
『生活費』は、
事業資金から引き出すしかないんですね。
そうなると、帳簿上は
利益が上がっているように見えて、
実は法人で言う『役員報酬』見合いの
生活費の引き出しが
経費となっていないため、
【利益が上がりっぱなしに見えてしまう】
という状況。
これが
【損益を混乱させている】
という感覚なんですね。
■逆を言えば、
法人となると、そのような
【うやむやな状況が解決する】
というもの。
法人の場合、個人事業主と比較し、
その自らが代表と務める法人から
『役員報酬』を取れるため、
その役員報酬が法人の損益計算書上で
『経費』として上がってくることに。
こうなると、明確ですよね。
『明確』というのは、
【個人の財布と法人の財布が
完全に別になっている】
ということ。
個人事業主の場合は、いわゆる
『ジャイアン』的な状態で、
【俺のものは俺のもの、
会社のものも俺のもの】
の状態。
こうなると、
【個人も事業も一緒くたになってしまい、
本当の状況が見えない】
というものです。
■私自身、
プライベートでも
会計帳簿を作成しており
(と言うと、何だか
根暗な感じがしますが…(笑))、
当然税理士事務所の個人事業においても
『会計帳簿』を作成している状況。
とは言え、上述したことから、
個人と事業の線引きが難しく、
【その管理が曖昧になっている】
と言えます。
一方、ピースピリッツ株式会社の方は、
【売上から自らに対する
役員報酬を差し引いた結果の利益】
が明確に出ますので、これは一目瞭然。
そう考えると法人の損益は
本当に明確なんですね。
■しかしながら、
これを明確にするかどうかは、
【会計処理や、実際の現金の
入出金の管理の仕方】
が重要であると言えます。
自分に対する役員報酬だからと言って、
都合の良いタイミングで
銀行預金から出金をすることも
あるかもしれませんが、
そのような状況だと、
【自分が実際にもらっている
給料の金額と、
その出金をしている金額との間に
どの程度のギャップが生じているか】
というのも把握しにくいもの。
そうなると、
【思わぬ形で『役員貸付金』が生じていたり、
逆に『役員借入金』が大きくなっている】
ということも考えられるものです。
■そしてこのような状況は、
【金融機関の評価】
においても大きく影響を及ぼしてきます。
それとともに言えるのが、
【ずさんな管理をしている状況においては、
その経営の次なる一手の判断が難しい】
ということなんですね。
結局のところ、『経営の羅針盤』
とも言える
【経営状況の数値】
が見えていないわけですので、
その羅針盤がない状態で
航海をしているようでは、
【経営の船はあっという間に
転覆してしまうもの】
ではないでしょうか。
したがって、しっかりと
法人に関しては
明確な経理をするとともに、
【実際の入出金においても
同じく明確で明瞭な管理をしたい】
ところ。
■今日は、
少なからぬ人から問われるようになった、
「村田さんって
法人じゃなかったんですね。」
ということから想起し、このようなことを
認めさせていただきました。
法人において経理の状況が見え、
経営の様態がありありと
見えるようになると、
【その様子自体が楽しくもあり、
次なる知恵としての一手を模索する
ということもまた楽しみ】
ということにも。
ぜひ、法人はもちろんのこと、
個人事業においても、
【極力明確な経理と
的確な実際の現金の入出金】
をし、お金の流れを適切に
把握するようにしましょう。
------------------
《本日の微粒子企業の心構え》
・『個人事業』は、
【事業とプライベートの支出が
混在してしまうものである】
と心得ておくべし。
・それに引き換え『法人』は、
【明確な経理をすることが可能】
である。
・しかしながら、結局のところ
『代表である自分の会社』なので、
【経理体制や実際の現金のやりとりが
ずさんになっている状況】
が見受けられることも
少なからずあるもの。
・そのような状況下において
経営の適切な判断をするのは
難しいのではないだろうか。
そのように考えると、
【適切に経理処理をし、
実際の現金の動きも明確化し、
明瞭会計に努めるとともに、
経営の羅針盤とも言える数値を
厳密に管理していくこと】
が重要であると言える。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。