2022年8月1日【個人事業主の方へ】消費税の納税時期が近づいてきました!
■あっという間に、
今日から8月の開始。
個人事業主にとっては、
6月から8月にかけては
税金のダメージが大きいもの。
具体的に言えば、
6月は住民税と国民健康保険料の通知が、
そしてこの8月は、
消費税の予定納税(中間地点での納税)
がある月なんですね。
それに加え、
7月は源泉所得税の納付も
ありますので、
ある意味魔の3ヶ月…
とも言えるかもしれません(汗)。
■私が関与させていただいている
お客様については、
確定申告のタイミングで、
翌年の予定納税(中間納税)
の見込みをお話しさせていただくので、
その見込み額が記載されている表を
見ていただくことにより、
おおよその納税スケジュールを
把握できることになります。
しかしながら、
少なからぬ場合は、
このような予定納税について
把握していないということが
大半という感覚。
特に、納税額が大きな
個人事業主の方については、
この予定納税により、
大きく資金繰りが狂ってしまう
ということも。
■今回の消費税に関して言えば、
令和3年分の消費税の納付額が
年間60万円を超えている
状況であれば、
令和4年において、原則として
予定納税が必要となります。
令和3年分の消費税の納付額が
さらに大きくなると、
この予定納税が3回あったり、
場合によっては月一度納付しないと
いけない、11回の予定納税が
あったりもするのですが、
通常、個人事業の場合は
そういったケースは少ないので、
ここでは割愛させていただきます。
■この消費税の予定納税については、
原則としての納期限が
【8月31日】
となります。
ただし、税務署に振替納税の手続き
をしていれば、
【9月28日】
が令和4年における予定納税の
口座振替の日となるんですね。
■怖いのが、
昨年は調子が良く
資金繰りが回っていたものの、
今年に入り経営が不調に陥り、
資金繰りが回らなくなった
状況下において、
この予定納税の資金が出ていく
ということなんですね。
往々にして、これはよく聞くお話であり、
自分で確定申告をされている方については、
十分注意すべきことであると言えます。
特に消費税は預かり金的な
性質である上、
売上高が大きければ大きいほど、
その額も多額になる傾向が
ありますので、
あらかじめ、
この消費税分の資金を
プールしておくということが
大切であるとも考えられます。
■この消費税については、
原則として、
昨年の消費税の年間の税額を
2で割った税額が、
この8月の予定納税として
出ていくことになります。
結構、お話は単純ですよね。
したがって、
この消費税のプールについては、
ひとまず、この予定納税分の
積み立てをしておくべき
と言えるでしょう。
それに加え、
もちろん年間の消費税の積み立ても
必要となりますので、
予定納税と合わせて、
年間の消費税の積み立ても
忘れないようにしたいところ。
■そして、
上述したように振替納税をしていれば、
原則として8月末の納期限のところ、
9月の終わり頃の
口座振替となるんですね。
(口座振替日は毎年変わるため、
あえて「終わり頃」という表現に
しています。)
これは我々微粒子企業の資金繰り
にとっては、
大変なメリットである
と言えるでしょう。
原則としては、8月31日に現金にて
銀行窓口などで納付することが
必要となるのですが、
その他に、この口座振替による納付方法、
そしてダイレクトバンクによる
銀行からの直接の納付、
そしてクレジットカードによる納付が
納付方法として挙げられます。
ただし、クレジットカードについては、
その手数料として0.8%が
かかりますので、
お手元のカードのポイントと比較をし、
これを下回るようであれば、
一般的な考えとしては、
クレジット納税は避けるべき
と考えられます。
もちろん、
単純にこの比較だけでは足りず、
そのカードの持つその他のメリット等も
総合勘案し、検討すべきであるとも
言えるでしょう。
■何はともあれ、消費税の予定納税は
思いのほか大きくなるもの。
最低でも60万円に対しての
予定納税ですので、
30万円はかかってくる
ということなんですね。
昨年の年間の税額が多ければ多いほど、
予定納税も大きくなる
というものです。
ちょうど私のところにも、
消費税の予定納税の納付書が
送られてきたところですので、
そろそろ消費税の予定納税に関する
資金源を考えたいところですね。
■ちなみに私に関して言えば、
確定申告より前に、
おおよその消費税の年税額の予測を
試算しており、
あらかじめ売上の額から
この額をプールしています。
そしてこれは消費税のみならず、
住民税や事業税の額も
同じくプールしています。
■私自身、意志が大変弱いもので、
現金が手元にあると、
どうしても「経営のために!」
という大義名分をもって
使ってしまってがちなんですよね(汗)。
そうならないためにも、
(賢明なあなたには必要ないかも
しれませんが(汗))
やはり納税に関しては、あらかじめ
何かしらの方法で資金をプールして
おくことをお勧めいたします。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・ 8月は消費税の予定納税が
出てくる月となる。
・消費税の予定納税は
昨年の年税額の半分を
納付するという制度。
・消費税は売上に対して
かかってくるものなので、
基本的に売上高が多ければ多いほど
多額になるのがこの予定納税の
怖いところであると言える。
・したがって、
予定納税はもちろんのこと、
納税に関しては、的確に
この資金をプールしておき、
納税のスケジュールがやってきた際には、
涼しい顔をして納付が出来るように
準備しておきたいものである。
今日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。