2023年4月17日【高額の資産を購入する際】に気を付けたいこと
今日はモーニングミーティング(造語?)
からスタートです。
お仕事としてお話することも大事ですが、
時に場を変え、雰囲気を変えて
お話しすることで、
従来はなかったような話に発展することも。
このようなことは積極的に行っていきたい
ものですね。
さて、本題です。
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■私が税理士として
顧問契約をさせていただく場合、
顧問のお客様には、
大きな買い物をされる際は
必ずご一報いただくように
お願いをしています。
■これはもちろん
資金繰りの面もあるのですが、
場合によっては
【税制上で有利な方法により
購入することなどができる】
ということも考えられますので、
そういった
【税制を選択することを
取り逃さないように】
注意喚起をさせていただいている
というところなんですね。
■代表的なものが、
『特別償却』と呼ばれるもの。
この特別償却については、
【減価償却の前倒し】
ができたり、
【法人税や所得税の税額が
購入金額の7%分下がる(限度額有り。)
『特別控除』を使えるケースも
あるような制度】
なんですね。
■これについては
【新品の購入に限定される】
のですが、
【機械装置であれば
単価が160万円以上】
である場合、他にも、
ソフトウェアであれば、
【ソフトウェアで70万円以上】
である場合などが、
【特別償却や特別控除の
対象になるもの】
として該当することに。
中古で安く購入する場合は
この制度は使えないのですが、
新品で高額のものを購入する場合は、
【この特別償却や特別控除が使えないか】
を検討したいというところ。
■そして
特別償却や特別控除には、
【期間限定の制約があるケース】
もあるのですが、生産性向上
などの要件を満たすことや、
一定の試験研究であったり、
その他の特殊なケースに該当すれば、
上述した
【特別償却や税額控除が
大きく使えることになる】
ことも想定されます。
■基本的に
特別償却というのは、
減価償却の前倒しに過ぎず、
その耐用年数トータルで見たところでは、
【経費となる金額は変わらない】
ことに。
しかしながら、
上述したような高額の機械や
ソフトウェアを購入する際には、
やはり資金繰りが厳しくなりますので、
【早い段階で減価償却費を計上して、
税負担を少なくしておきたい】
というものですよね。
■もし、
資金繰りに余裕があるようでしたら、
【税額控除を検討する】
こともかなり有用です。
特別償却は上述したように
減価償却費の前倒しに過ぎない
のですが、
この税額控除については、
減価償却費を漏れなく計上できる
ことに加え、その上で
【所得税や法人税が7%減税
(一定の限度額があります。)】
されますので、
【相当有利な規定】
であると言えます。
■短期的に税負担を下げたいのであれば
特別償却が有効なのですが、
【納税に耐えうる資金】
を持っているようであれば、
【税額控除を検討する】
ことも考えるようにしましょう。
長期で見ると、税額控除の方が
トータルで納める税金が
少なくなりますので。
■というわけで、
今日は簡単にではありましたが、
【法人税や所得税を計算する上での
特別償却や特別控除についての税制】
についてお話をしてまいりました。
どうしてもこのような規定は
知らない状況だと、
【優遇策を使えないまま申告まで
進んでしまう】
ということも考えられますので、
十分注意をして、
申告を進めるようにしましょう。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・高額な機械やソフトウェアを
購入する際は、
【特別償却や特別控除は使えないか】
ということ検討したいものである。
・特別償却は、減価償却の前倒し
に過ぎないが、
【特別控除は、法人税や所得税が
ダイレクトに減る】
ものであり、
【その上減価償却費も満額計上できる】
ため、
【本当の意味の節税】
であると言える。
・中古資産には認められないもの
であるが、
新品の資産を購入する際で、
【高額なものを検討】
する際は、忘れることなく、
【特別償却や特別控除の
規定を検討すべき】
であるものと心得ておくべし。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。