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トップページ ブログ > 税務について > 法人で【倒産防止共済を経費にしている人】は要注意!

2023年4月15日法人で【倒産防止共済を経費にしている人】は要注意!

今日は午前中に久しぶりに数人の仲間と
会う時間を設けることができました。

仕事は違えども、同じ価値観を持った仲間と
このように会い、お話しできることは
すごく幸せですね(^^)。


さて、本題です。
 

------------------


 ■以前の記事の中でも


 再三述べさせていただいている
 ところですが、

 私は法人の決算前には必ず

 【決算対策と節税対策を検討する面談】

 をしているというところです。
 決算対策とは主に、

 【決算月の末日までに
 対策すべき対応策】

 なんですね。


■節税についても、


 お金を使う節税については

 【決算月の末日までに
 対応する必要がある】

 ため、この対応策の面談を
 顧問のお客様についてはさせて
 いただいているという状況です。

 今日は上記のうちの

 【決算対策】

 についてのお話を
 進めていきたいと思います。


■ここ最近


 税理士変更でのご面談
 (セカンドオピニオン的なご面談)が
 少なからず入っている状況なのですが、

 往々にして、

 【金融機関の評価を意識しての
 決算書の作成がされていないな】

 というのが正直なところです。

 その中でも大きいのが
 『倒産防止共済』についての会計処理。

 <中小企業基盤整備機構HPより>
 -倒産防止共済-

 倒産防止共済については、
 積み立てた時にその積み立た
 金額が経費となり、

 これが戻ってくる際には
 全額収益となるというような

 ものなんですね。


■したがって、


 税率が高いタイミングで
 この倒産防止共済の積み立てをし、

 逆に何かしら

 【大きな経費が出るタイミングで
 この倒産防止共済の解約金をぶつける】

 ことにより、費用と収益が相殺され、

 【結果として低い税率】

 として、または、

 【収益がない状態で解約】

 をすることができると、
 
 【倒産防止共済の積み立てが功を奏する】

 と言える状況となるわけですね。


■そんな中、


 倒産防止共済については
 『2つの会計処理』が認められています。

 1つは、当然積み立てた金額が
 経費になるわけですので

 【支払保険料などとして経費化する】

 という処理。

 【支払保険料として毎期経費化】

 され、戻ってくるタイミングには

 【雑収入として計上される】

 わけですね。


■そしてもう一方は、


 保険積立金などとして、
 
 【経費ではなく資産として計上する】

 という方法。

 この場合だと、損益計算書の経費には
 上がってこないのですが、

 法人税の『別表』という計算表を
 作成する際に

 【経費としての申告をする】

 ことになります。


■したがって、


 保険積立金で会計処理をしていれば、

 本来払っているはずの
 支出が経費として計上されず、

 なおかつ資産が大きくなるため、
 金融機関が見たときに、

 【見栄えの良い決算書】

 となるわけです。

 そしてこの倒産防止共済の積立は
 満額で800万円ですので、
 この800万円が

 【支払保険料として全額経費化
 されているのと、

 保険積立金として資産計上されている
 のでは雲泥の差がある】

 ということに。

  ■支払保険料については、  年間の満額が240万ですので、    【損益計算書上は、この240万円の  経費が上乗せされている】  ということになります。  そしてトータル800万円の  行く先は…と言えば、  【貸借対照表の純資産の部】  が少なくなる形になるわけですね。  純資産は、『繰越利益剰余金』  と呼ばれるものを中心に構成されており、  この繰越利益剰余金は、    【法人設立から現在までの利益や  損失の累積】  が記載されている部分になります。 ■そして  そこに資本金などを  入れ込むことにより  【純資産と呼ばれる額が表示される】  ということになるわけです。  金融機関は当然  【会社設立から現在までの  利益の累積の状況には興味がある】  わけですので、ここは当然  【小さいよりは大きい方が良い】  ということになりますよね。 ■しかしながら、  【合計800万円の経費が処理された  結果の純資産の部】  はどうでしょう。  その800万円の分  【純資産が少なくなっている】  ということになりますよね。 ■逆に  【倒産防止共済を保険積立金】  などとして資産計上している  状況下においては、  この繰越利益剰余金が  その分残っているため、  外部の方がこれを見た際に、    【体力のある厚い決算書】  に見えるというもの。  こういった点において    【倒産防止共済の会計処理は  基本的に資産として計上する】  ことを強く強くお勧めいたします。  ちょっとした一つなのですが、  【これによって金融機関の評価は  大きく変わる】  というものです。 ■もし  あなたも倒産防止共済を  積み立てている場合で、  それを支払保険料などで経費処理  している場合には、ぜひ  【保険積立金などの資産の科目に振り、  法人税の別表で調整する処理】  に変更することをお勧めいたします。   ■【現金は経営の血液】  とも換言できます。  この血液である現金を  法人内に潤沢に循環させ、  【健康的な経営】  を目指してみてはいかがでしょうか。 ------------------ 《本日の微粒子企業の心構え》 ・倒産防止共済の会計処理には    【二通りある】  ものと心得ておくべし。 ・ 一つは倒産防止共済の掛金を  【支払保険料】  として処理する方法。  またもう一つは、  倒産防止共済の掛金を、  【保険積立金等の資産】  として処理する方法である。 ・経費処理をすれば、その分    【損益の状況が悪くなり、  また純資産の部も悪化してしまう】    というもの。  一方資産計上すれば、その分  【経費となる金額がなくなり、  また純資産の部が大きくなる】  ため大変有用である。 ・金融機関の融資の際は、  損益の部分と貸借対照表に  ついてかなり注目されるため、  倒産防止共済については、  【資産計上の会計処理が  得策であるもの】  ということを心に留めて  おきたいところである。 今日も最後までお読みいただきまして、 ありがとうございました。

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