2023年5月19日役員報酬の決定の際に【セットで考える】べきこと
今日は顧問のお客様とランチを。
(またまたカレーでした!笑)
遠方のお客様で普段はZOOMなのですが、
今日税務や経営を超えた人生論について、
ランチを交えて大いに語らい合うことができ、
とても楽しい時間を過ごさせて
いただきました。
こういった対話を通じて、
業種は違えども根本の想いや理念は
同じなんだなーと深く理解でき、
お客様ということを超え、
一人の人として、友であり、仲間でありたいな
と感じた次第。
これこそがリアルの醍醐味ですね。
本当に嬉しい限りです(^^)。
さて、本題です。
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■法人を設立するにあたり、
スタートの役員報酬を決定することは
【重要な税務イベントの一つ】
であると言えます。
この役員報酬の設定次第で、
【個人と法人の税負担のバランス】
が変わってきますので、
【かなり慎重に設定する必要がある】
というものです。
どうしても役員報酬が
高ければ高いほど、
社会保険料や所得税、住民税の
負担が増えてしまいますので、
【極力役員報酬は高く
しすぎないようにしたい】
というところ。
■とは言え、
法人のお金は自由に
使うことはできませんので、
【役員報酬の形で受け取ることが基本】
となります。つまり、
【役員報酬で受け取った範囲内でしか、
社長の自由に使うことができない】
ということなんですね。
■そんな中、
役員報酬で受け取ったお金しか
自由に使えないというのが
基本ではあるのですが、
場合によっては、
【出張旅費規定や役員社宅を利用】
することにより、
【役員報酬以外で法人のお金を
社長が受け取ること】
が可能になるということも。
■出張旅費については、
いわゆる『日当』とも呼ばれるもので、
【出張先での実費精算を簡単にする】
という観点から、出張旅費規定等などの
規約に定めた金額を、
【出張の都度受け取ることができる】
というものです。
当然、日当として受け取ったお金に
見合う、現地での実費は
受け取ることはできませんが、
出張旅費でもらう日当などと
現地での実費を比べて、
受け取る日当の方が多ければ、
当然その分
【個人のもらえるお金が増える】
というものです。
そしてこの受け取ったお金は
所得税や住民税、社会保険料が
かかってきませんので、
【完全な非課税】
となるんですね。
■そのような点において、
【この出張旅費規定での日当などの
受け取りは相当効果がある】
というところ。
そしてもう一つの
役員社宅については、
【ご自宅を法人名義の契約にし、
そこに社長が住む】
ことにより、通常の場合、
(よほどの豪華な社宅でない限り)
【その賃料の9割ほどを
法人の経費とすることができる】
ことになります。
■逆を言えば、
本来は役員報酬をもらい、
その中から満額の家賃を
払わなければならなかったのが、
【9割を法人が負担してくれて、
自分が負担するのは残りの1割だけ】
となりますので、
【その1割分の役員報酬をもらえば、
その家賃を負担することができる】
ことになるわけですね。
■そうすると、
本来もらわなければならない
役員報酬と比べ、
【大きくその額が減る】
ということが理解できるでしょう。
このように、出張旅費規定や
役員社宅を検討することにより、
場合によっては
【役員報酬を大きく減額】
することができますので、
そのことにより、
【トータルの法人の経費】
という視点では変わらないものの、
【社会保険料や所得税、
住民税の負担が大きく軽減する】
結果となりますので、
こういったいわゆる
【お金を使わない節税】
については十分検討する
余地があると言えるでしょう。
■お金を使わない節税というのは、
実質的に代表者の身の回りで
お金が動くことに過ぎず、
【法人と個人トータルで見ると
現金は減っていない】
という状況なんですね。
こういった点を十分に検討し、
適正な役員報酬を設定して、
【手元に残る現金がより多くするように】
心掛けてみてはいかがでしょうか。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・法人を設立する際、
また新規の事業年度がスタートする際、
【役員報酬の設定は相当重要であるもの】
と心得ておくべし。
・役員報酬の設定の際は、
【出張旅費規定や役員社宅の検討】
をしたいというところ。
・出張旅費や役員社宅については、
いわゆる
【お金を使わない節税】
であるため、
これを有効に使うことにより、
【大きく役員報酬の額を
減らすことができる】
というもの。
・役員報酬を減らすことができれば、
社会保険料や所得税、
住民税の負担を大きく軽減できる
こともあり得るため、積極的に
【お金を使わない節税】
を検討し、
【手元により多くの現金が残る】
ように、対策を心掛けたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。