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トップページ ブログ > 税務について > 売上の計上は【実態に則した】会計処理を

2023年7月9日売上の計上は【実態に則した】会計処理を

昨夜は大きなちょこちょこした仕事
(つまりは、源泉所得税の納期の特例です笑)
がひと段落したため、

家族で焼肉に行き、プチお疲れ様会を(^^)。

ここ最近はいろいろ立て込んでいて
家族との時間が取れていなかったのですが、

久しぶりにリフレッシュできた夜でした。

…ただ、焼肉は胃に負担が・・笑。

食後の消化のことをしっかりと考えながら、
また歳も考えながら(!)食べないとですね。


さて、本題です。


------------------


■5月あたりから大変ありがたいことに
 
 新規の顧問契約のお話が
 増えてきています。

 その中、新規のご契約の際に
 確認させていただくのが、
 これまでに作成していた

 【会計帳簿】

 なんですね。その中でも、

 【売上をどのように計上しているか】

 ということは相当注視して
 
 【会計帳簿をチェックしている】

 というところ。

 今日はそんなことからお話を
 続けていきたいと思います。
 
 
■売上については、

 【実現主義という方法により計上】

 していきます。

 『実現主義』とは、 

 【実際に商品やサービスの
 納品や提供が完了し、

 その代価が確定した時点で売上を計上する】

 という方法ですね。
 
 (用語の意義は細かい部分があるので、
 ここでは割愛します。)


■その一方で、

 簡便的に売上を計上する方法として
 
 【現金主義】
 
 という考えがあります。

 これは読んで字のごとくなのですが、

 【現金が入金されたタイミング】
 
 で売上を計上するという方法ですね。


■しかしながら、

 基本的にはこの現金主義で
 期中に会計処理をしていたとしても、
 
 決算の段階では、上述した
 
 【実現主義により計上することが必要】

 となります。

 そんな中、ちょっとネックに
 なってくるのが上述した
 
 【サービスを提供するタイミング】

 についてのこと。


■場合によっては、
 半年契約や年間契約などで、

 【サービスの料金を前払いでもらう】

 というケースもあるでしょう。

 そのような場合においては、

 【代金を前もってもらっているにも
 関わらず、サービスが終わっていない】

 わけですので、上述した
 実現主義の考えからは、
 
 【サービスの提供が完了していないもの】

 として、これを

 【売上高とすることは適さない】

 ということに。


■しかしながら、
 現金入金はされている状況。

 そのような場合においては、
 現金を増やすとともに、

 『前受金』という

 負債の勘定科目を増やすこと
 になるんですね。

 こうすることにより、

 現金は増えたのと同時に、

 【将来的に売上に変わるという
 性質の前受金が増える】
 
 という処理をするわけです。


■そしてここからが
 今日の本題なのですが、

 場合によっては決算修正などで、

 【年間分を一気に前受金から売上高に
 振り替える処理をすること】

 があります。

 
■このような会計処理をすることにより、

 期中に見えていた利益の状況が、

 【決算修正のタイミングで
 大きく変わってしまう】

 ということが考えられるんですね。

 当然、そういった状況では
 節税対策などはしにくいものであり、

 【結果としての節税策が失敗してしまう】

 ということも考えられます。

 もちろん、こういった決算修正を見越して
 節税対策をしているのでしたら
 大丈夫ではあるのですが…

 
■そして、このことは節税対策のみならず、
 問題点となってくることがあり、

 それは

 【決算修正で売上高が大きく増減する】

 という点なんですね。

 しかしながら、実態としては、
 
 たとえ一気に売上高に
 振り替える処理をしたとしても、

 そのサービスの提供が終わっているのは

 【毎月ベース】

 ではないでしょうか。


■つまり、

 【その月に終わったコンサルティングや
 セッションに対して売上高を計上する】
 
 というのが通常の考えですよね。

 そうであるにも関わらず、

 上述したコンサルティングや
 セッションが終わったタイミングでは
 売上高として計上されず、

 決算においてドカンと
 これが計上されるとしたら、

 その月々の売上高が少なくなり、
 逆に決算月の売上高が大きくなってしまう
 
 というもの。

  ■もちろん、決算のタイミングでは  これを合わせるわけですので、  辻褄は合い、税務申告上は問題ありません。  しかしながら、場合によっては、  各種助成金や補助金などを申請する際、    【月々の売上高が問題になってくる】  ということがあるんですね。  当然、その月々の売上高は  実態に則していないわけですので、    【申請の際に大きな影響が出る】  ということは覚えておいた方が  良いでしょう。    (以前の持続化給付金や事業復活支援金などは  好例ですね。) ■従って、このような形で、  【毎月定期的にサービスの提供が完了する】  などして、  【毎月売上が上がってくるような  業種に関しては十分な注意が必要】  であると言えます。  節税対策のみならず、こういった  助成金や補助金の申請などを  念頭に置いて、  【自社にとって適した会計処理】  を心掛けるようにしましょう。 ------------------ 《本日の微粒子企業の心構え》 ・売上の計上については、  【基本的に実現主義により  計上すべきであるもの】  と心得ておくべし。 ・場合によっては、  サービスの提供が翌期にわたり、  【前払いでもらっているケース】  もあるかもしれない。 ・本来であれば、  【サービスを提供したタイミングで  これを売上高として計上する】  ものであるため、    決算修正などでドカンと全額を  前受金から売上に振り替えるような  処理をしているようであれば、  【月々の損益に歪みが出てしまう】  というもの。 ・そのように歪みが出た  会計帳簿になっていると、  【助成金や補助金など、  売上の増減が申請要件】  となるものに関して、  【適切な数字にならないもの】  ということは念頭に置いておくべき  であろう。 ・従って節税対策のみならず  助成金や補助金なども見越した上で、  【本来的に適切な売上  についての会計処理をする】  ことを心掛けておくべし。   今日も最後までお読みいただきまして、 ありがとうございました。

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