2023年8月22日利益が出た際に検討したい【賞与に対する社会保険料の未払計上】
ようやく体調が戻った感覚です。
体調が悪い時は気持ちも沈みがちで、
なかなか仕事が進まなくなってしまいます。
気分転換にAmazonプライムで映画を観たり
していたのですが、
さすがに体調不良渦中の映画は
目への負担が半端ない・・・
何事もバランスが大事なのでしょうね(汗)。
さて、本題です。
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■法人の節税対策にあたっては、
【役員報酬の決定がかなり重要】
なものとなります。
私が提案させていただくのが、
場合によってはなのですが、
『役員報酬』と『役員賞与
(事前確定届出給与)』のセットで、
【法人と個人の税負担を考えていく】
という節税方法なんですね。
現実的に、利益の着地点が見えず、
現在の設定している役員報酬で
良いものかということが
わからない状況もあり、
そのような際、
【結果として利益が
出ていれば役員報酬を支給する】
という観点で役員賞与の額を
設定することがあります。
なお、役員報酬設定の際の注意点は、
こちらの記事もご参考ください。
<2023.5.19役員報酬の決定の際に
【セットで考える】べきこと>
https://muratax.com/2023/05/19/6482/
■その一方で、戦略的に、
毎月の役員報酬を低めに抑えて、
役員賞与を大きく増やすことで、
【社会保険料を削減できる】
ということも。
<2020.9.23役員賞与の上手な使い方>
https://note.com/muratax/n/ne4c57998b641
■そしてここからが今日の本題なのですが、
役員賞与については、
一定の額を超えると社会保険料の
削減効果はあるものの、
事実として社会保険料は
かかってきます。
そのような際忘れずに
検討したいのが、
【社会保険料の未払計上】
なんですね。
■社会保険料の未払計上に関しては、
【当期末までに役員賞与や
従業員に対する賞与を支給する】
ことで、認められるものになります。
逆を言えば、
【支給の終わっていない未払賞与】
については
【社会保険料の未払計上が
認められない】
ので要注意です。
(従業員の場合は一定の要件を基に
未払計上が認められるのですが、
注意点が多くあまりオススメはできません。)
したがって、当期に役員賞与を支給しても
なお利益が残りすぎている場合は、
【社会保険料の未払計上を検討】
するようにしましょう。
賞与に対する社会保険料ですので、
まぁまぁ高額な金額になる
ということが想定されます。
■逆に、役員賞与や従業員賞与を
支給したものの、
【社会保険料まで未払計上すると
大きくマイナスが膨らんでしまう】
などという場合に関しては、
【あえて社会保険料の未払計上はしない】
という選択も考えられます。
とは言え、その期によって未払計上を
したりしなかったりするこは、
『租税回避行為』とも
取られかねませんので、
もし未払計上するとしたら
毎期継続して未払計上し、
逆に未払計上をせずに、
翌期の経費とするのであれば、
【数年継続してそのような
処理を続けていく】
ということが必要となりますので、
そういった点には注意するようにしましょう。
■何はともあれ、賞与については、
法人においても個人においても、
【税金とともに社会保険料の
負担を大きく左右するもの】
となり得ますので、
その設定に際しては
十分な注意を払うとともに、
『社会保険料の未払計上』
についてもぜひ検討して、
【有意義な節税対策
(社会保険料を含めた)をしていく】
ことを心掛けておきましょう。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・賞与に関しても、
通常の給与と同じように
【社会保険料がかかってくるもの】
と心得ておくべし。
・賞与についてはその額も
大きくなるのが通常であるため、
【自然と社会保険料の額も多額になる】
というもの。
・そのような際に意識したいのが、
【賞与に対する社会保険料の未払計上】
である。
・期末までに賞与を支給している
状況であれば、
社会保険料の未払計上も
認められるため、
【状況に応じて未払計上を検討】
してみてはいかがだろうか。
・賞与と社会保険料については、
【法人と個人の税負担や
社会保険料の負担を
大きく左右する要素】
となり得るため、その決定に際しては
十分注意を払い、
有用な節税対策を心掛けたい
ものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。