2023年9月5日【適切な在庫計上の仕方】について考える
昨夜から急に発熱して、今日検査したところ
コロナの診断でした。
コロナはなんと3回目。
なかなか体がきついですが、
しばらくは上手にコロナと付き合いながら、
過ごしていこうと思います。
さて、本題です。
------------------
■経営分析をしていく中で、
【売上高と売上原価】
という考え方があります。
売上原価とは、
【基本的に売上に比例して
増減する経費】
のこと。
具体的には、仕入高や外注費
(業務委託料という表現をする
こともあります)というものが。
その中で、この仕入高や外注費…
つまり売上原価に関しては、
【必ず売上に対応している必要がある】
ということは覚えておくようにしましょう。
■どういうことかと言えば、
10個仕入れて3個売れたとしたら、
売上原価としての仕入高に
上がってくるべき金額も
【売れた3個に対応する
3個分の仕入のみになるべき】
ということなんですね。
具体的に言えば、仕入高としては
10個分計上されているのですが、
期末に在庫を計上し、
『期末商品棚卸高』という形の
勘定科目を通じて、
【売れ残った7個分を仕入高から
マイナスする】
ということになります。
こうすることにより、
【実際に売れた分だけ仕入が
計上されている】
ということになるわけですね。
■この在庫という概念は
相当重要であり、
【在庫を計上しないことには、
毎年の損益が把握できない】
ことはもちろんのこと、
【毎月ベースの月次の損益の状況も
把握することが難しくなる】
ということは心に留めて
おくようにしましょう。
在庫を適正にカウントしないようでは、
仕入高が過大に見えて、結果として
【売上高から売上原価を引いた
結果である売上総利益が
マイナスになってしまう】
ということも。
■基本的に、
原価を下回る金額で売らない限り、
【この売上総利益がマイナスになる
ということは考えられない】
ですよね。
もしこれがマイナスになっていたり、
適正な利益率になっていないのであれば、
【真っ先にこの在庫の計上の仕方を
疑うようにする】
と良いでしょう。
大切なのは、上述したように、
【売上高と仕入高(売上原価)が
対応している】
ということなんですね。
■これに関しては、
数量が増えれば増えるほど
これを管理するのが
難しくなるというもので、適切に、
【売れたものと仕入れたもの
を対応させていく必要がある】
というものです。
よくあるのが、売上が計上
されているにもかかわらず、
仕入高と実際に棚卸しをした場合の
在庫を反映してもなお、
なんだかおかしな数字になっている
ということ。
その原因を追求してみると、
往々にして、
【在庫をカウントするタイミングと、
売上の把握の仕方との間に齟齬がある】
ということが見受けられます。
■その中でもよくあるのが、
期末の在庫としては
手元から消えているものの、
仲介会社の倉庫に商品が
保管されている状況であったり、
または、その在庫が配送中のため、
在庫からは消えてはいるものの、
【実際には売れていなかった】
などということ。
大切なのは、原則に立ち返って、
【売上と仕入が適切に対応しているか】
ということを適切に把握することなんですね。
在庫を計上する際は、
【売上と仕入が対応している】
という大原則を念頭に置きつつ、
適切な在庫計上を検討するように
しましょう。
------------------
《本日の微粒子企業の心構え》
・自社においての利益を考える際、
【売上高と売上原価は個別的に
対応している必要がある】
ということを心得ておくべし。
・仕入高に関しては、
いったん仕入れたものが仕入高に
全て計上されるものであるが、
【月末や期末に在庫として、
仕入高を間接的にマイナスする】
ことにより、
【売上との対応関係が取れる】
ということも併せて把握しておきたいもの。
・大切なのは、
【売上高と仕入高(売上原価)が対応している】
ということであるため、
その在庫のカウントの仕方や、
計上するタイミングについては
十分注意して、
【適正な損益計算をすることを心掛けたい】
ものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。