2023年9月9日【運転資金】を意識しての経営を考える
コロナの方はもうほぼ良くなったのですが、
とにかく、体力が落ちています・・
体力がないと気力までもが落ち気味なので、
リハビリの意味でもあまり気張り過ぎず、
楽しみを中心に取り入れながら、
少しずつ速度を戻していこうと思います。
さて、本題です。
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■先日の記事の中で、
経営において設備投資などをする際は、
【外部からの資金調達を
検討した方が良い】
というお話をさせていただきました。
<2023.9.7「現金一括?リース?」
お得な車の購入方法を考えてみる>
https://muratax.com/2023/09/07/6901/
その中で、融資に関して言えば、
『設備資金』と『運転資金』
というものに分かれ、
高額の設備投資をする場合は、
『設備資金』を調達することにより、
【資金調達分の金利を低く抑えることができる】
ため大変おすすめであるという状況です。
■そこで今日は、
【もう一つの運転資金】
についてのお話をしていきたいと思います。
今日の記事の中で書かせていただく
運転資金は、
上述した設備資金と運転資金とに
分類される融資上の運転資金
という概念ではなく、
【経営において必要な資金を表す】
という面での運転資金について
お話です。
とは言え、その違いなどは
全く気にする必要はないので、
気軽にお読みいただければ
というところです。
■それでは、『運転資金』とは何でしょうか。
簡単に言えば、
【お金が入るまでに必要となる資金】
なんですね。
物を売ろうとした場合、
まずその得ることの先駆けとして
商品を仕入れて、売ろうとする
という行動に入るかと思います。
しかしながら、
その商品は売ろうとして
すぐに売れるものではなく、
また売れたとしても、
【その代金がすぐに
入金されるとは限らない】
というものですよね。
■逆に商品の仕入れに関しては、
【仕入れたからすぐに
支払わなければならない】
というものではなく、
お相手先との関係により、
【数ヶ月先の支払いでも良い】
という内容にもなっている
かもしれません。
そのように考えると、
この運転資金の考えは、まず
【商品の仕入代金が必要であるが、
商品を仕入れてから支払いまでの間に
日数を要する】
ということ、そして
【商品が売れてからの売上代金の
回収までに日数を要する】
ということ、そして、
【商品を仕入れたものの、そもそも売れて
いない『在庫』である状況】
をそれぞれ考える必要があるわけです。
■そのような要素から考えると、
単純に言えば、運転資金は
【在庫+売掛金-買掛金】
という算式で言い表すことができる
というもの。
在庫と売掛金はお金が消えている
(または入ってきていない)状態、
買掛金はお金が残っている状態ですね。
■これを乗り切るためには、
当然自己資金を潤沢に持っていれば
良いのですが、
経営の安全性を考えた際、
【商品が売れて現金化するまでの
期間の運転資金】
に関しては、
【適切に外部からの調達により
賄うことが有用である】
と言えるでしょう。
またこういった考えは、
先日も書かせていただいた
【設備投資においても同じである】
というもので、何かしらの
高額な設備投資をする際も、
適切に外部からの資金調達をせずに
実施してしまうと、
【自己資金が減ってしまう結果】
となり、
【本来経営ために投下できる資金が
使えなくなってしまう】
ということにもなりかねません。
■したがって設備資金は
もちろんのこと、
経営においての日々の業務にも
直結する
【運転資金についても適切に調達して
おく方が良い】
と考えるようにしましょう。
■どうしても
【借金はマイナスのイメージ】
がつきものですが、
【人のお金を低い金利を
払いながら利用できる】
ということは大変優れた制度であるため、
こういったものは積極的に利用して、
【経営の生産性や効率性を高める方法】
を思索してみてはいかがでしょうか。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・商品を仕入れて在庫になってしまうと、
それが
【現金化されるまでの資金が
拘束されるような状態】
になってしまう。
・したがって、
在庫となっている金額と売掛金や
買掛金の金額などをトータルで考えて、
【自社にとって必要な
運転資金はどの程度なのか】
ということは把握しておきたいもの。
・そうする中で運転資金の
必要額が見えた際は、
【適切に外部に資金調達をかけて、
極力低金利で資金調達を実施】
し、これを経営に投下
することを考えたいもの。
・どうしても自己資金を
運転資金に投下してしまうと、
【別の使途で利用できるはずの
資金が使えなくなってしまう】
ため、経営の効率性や生産性を
上げるためにも、
ぜひこういった外部からの
資金調達を検討して、
【経営にうまく役立てていくこと】
を考えてみてはいかがだろうか。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。