2023年10月5日個人事業主の【最終的なつじつま合わせ】について
昨日は八女のお客様のもとへ。
やはりリアルでお会いするのは良いですね。
社長もスタッフの方も本当に良い方で、
お会いできてすごく親近感が湧きました。
また、創業9年ほどとのことなのですが、
開業したてな程のキレイさ。
そんなところに素敵な社風を感じますし、
それが経理にも経営にも表れているんだろうな
と勝手ながら感じたところでした。
より一層、お役に立てるように頑張らせて
いただきたいなと、心から思います。
さて、そのようなワクワクした気持ちとともに、
今日の本題です。
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■10月に差し掛かったということで、
個人事業主の方については
【いよいよ節税対策を検討していく時期】
に入ってまいりました。
これは以前の記事でも述べさせて
いただいたように、
【できれば11月末あたりまでに
9月分か10月分までの損益の数字を確定】
させ、その利益状況を見て節税対策を
検討したいというところなんですね。
<2023年10月1日個人事業主は【11月中】
に節税対策を!>
https://muratax.com/2023/10/01/6980/
そうなると当然会計処理を進めて
いかないといけないのですが、
10月からは、特にインボイスなどの関係で
【経理処理が複雑になっていく】
ということも考えられるでしょう。
インボイスについては
今回割愛させていただくのですが、今日は
【個人事業主の方のよくある疑問】
についての内容を書かせていただきたい
と思います。
■基本的に、個人事業主であれ、法人であれ、
【事業とプライベートは分離する】
というのは鉄則。
法人はその事業体そのものが事業として
しか動かないため、さほど問題はない
とも言えるのですが、
【ひとり社長などの場合は、その実態が
個人事業主の場合と同化している】
ということにもなりかねませんので
そういった点には注意が必要です。
■基本的に、
【事業用の財布とプライベート用の
財布は区分けしておく】
ということ。
これが大原則として重要なんですね。
上述した区分けとは、
【実際に現金の財布を事業用と
プライベート用に分類する】
ということです。
そして、普通預金についても同じく
区分けをし、クレジットカードについても
区分けをするということ。
そしてクレジットカードの事業用については、
【事業用として設定した普通預金からの
引き落としの設定】
をし、逆にプライベート用の
クレジットカードについては、
【プライベート用の普通預金からの
引き落としを設定する】
という具合ですね。
■…というのが基本的とは言ったのですが、
実際的なところで言えば、
【ここまで明確に分類されている
個人事業主の方は少数】
という感覚。
実際の面でいけば、
【事業用とプライベート用が混在し、
普通預金もクレジットカードも
区分けが明確にはされていない】
ということが往々にして見受けられる
というものです。
【現金に関してはもっての他(!)】
などということが、
実のところ少なくない状況なんですね。
■したがって、
明確な区分けができていないため、
現金の残高に関しては管理のしようがない
わけですし、クレジットカードに関しても、
事業用とプライベートが混在している
ことから、
経理上で『クレジットカード未払金』
のような勘定科目を使用することにより、
【後に支払うことになる金額を考慮した際、
帳簿と実際の引き落とし額が合わない】
ということが通常でしょう。
事業としての支出のみが未払金に
溜まっていき、
その一方で実際の引き落としは
事業+プライベート分となるため、
未払金がマイナスになってしまう
ということが通常かなというところ。
(このあたりは経理の知識がないと、
少々難しいかもしれません(汗)。)
そのような状況から、12月末を迎え、
現金がマイナスになっていたり、
クレジットカード未払金の残高が
よくわからなくなっていたりすることが
見受けられます。
これはプライベートと事業を混在
しているため、
当然と言えば当然ですよね。
■しかしながら、売上と経費さえ
適切に計上できているとしたら、
【結果としての納税は問題なく計算される】
というものです。
したがって、現金や未払金に関しては、
基本的にプライベートのものであるとして、
【12月末時点で残高をゼロにする】
ようにすると良いでしょう。
具体的には、事業主貸や事業主借という
【プライベートを表す勘定科目を利用し、
残高調整をする】
ということなんですね。
残高調整と聞くとなんだかやましいもの
のように聞こえるのですが、
上述したように
【結果としての損益はキレイに出ている】
わけですので、
【そこまで考える必要がない】
ということです。
■こういった点は
【個人事業主の決算と
確定申告にあたってよくある質問】
ですので、簡単にではありましたが、
今回はその対処方法を記事に
書かせていただきました。
とは言え、事業とプライベートを
明確に分離するということは
【自社の経営を分析する上でもかなり
大切なこと】
でもありますので、
そういった観点は念頭に置きつつ、
最終的に(やむを得ず)そのような
処理をすることをオススメいたします。
■ただ店舗で現金売上があるなどの
状況に関しては、
【最低限、現金の売上だけは
現金として処理をする】
ようにしましょう。
【現金商売はただでさえ税務調査で
目をつけられやすく、
「現金を抜いているのではないか…」
という疑いの目を向けられる】
ものですので、
現金商売をされている方については
その点も併せて意識するようにしましょう。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・個人事業主の方については、
【事業とプライベートが混在している】
ケースが多々あるため、
【現金やその他の貸借対照表の残高が
ぐちゃぐちゃになってしまう】
ということが往々にして見受けられる。
・そのような状況においても、
【結果としても損益がキレイに算出】
できているのであれば、納税額は
適切に出るものであるため、
そこまで深く考えなくて大丈夫と
いうところ。
・具体的には、
残高が無意味なものに関しては
【事業主貸や事業主借】
という『事業主勘定』を使って、
残高を振り替えることで
それが解決するものと心得ておくべし。
・とは言え、
【プライベートと事業を明確に分離】
することは経営分析をする上でも
必要なあることであるため、
【目標としては明確な分離を意識】
して、今後の経理処理を検討したい
ものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。