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トップページ ブログ > 税務について > 意外と知らない【年末調整の一連の流れ】

2024年1月11日意外と知らない【年末調整の一連の流れ】

今日は面談5件。

10時間ほど、ほぼノンストップで
話し続けていました。

おかげで、喉は崩壊状態。

今やにわとりの比じゃないほど、
にわとり声になっています。

そしてスゴイ睡魔に襲われながら、
何度か寝落ちしそうになりながら、
記事を執筆中です。

そのような事情で、
多少の誤字脱字はお許しください笑。


さて、本題です。


------------------


■年末調整については
 
 【基本的に源泉所得税の納付が1月20日
 (今年度については20日が土曜日
 であるため22日)が納期限】

 となり、それまでに年末調整を完成
 させなければなりません。
 
 年末調整とは大まかに言えば、
 
 【社員の方の一年間の所得税を
 確定させる手続き】

 なのですが、
 その周りの業務までを含めると、
 
 【結構な工程を経て年末調整をしていく】

 必要があるというものです。


■まず社員の方から

 『扶養控除等申告書』などの
 申告書を調達し、

 ここから社員情報の入力をしていきます。

 そして『生命保険料などの控除証明書』が
 あるようでしたらそれを入力。

 そして、その内容に齟齬がないかを
 確認していきます。

 そして原則として、
 
 【在籍している社員の方については
 年末調整をしなければならない】

 ということになっているのですが、

 「自分で確定申告をするので年末調整は
 しなくて良い」

 という話であったり、

 「扶養の範囲内なので年末調整は
 しなくて良い」

 などといった

 【年末調整の誤情報が流れている】

 ということが一般的です。


■従って、
 そのような解釈をされている社員の方に

 【年末調整の考えを説明する 
 ということも年末調整の業務の一環】

 であると言えそうです。
 
 そして年末調整により社員の方の 
 年間の所得税の額が確定すれば、

 その次に

 【会計帳簿と年末調整の結果の税額を照合】

 します。

 会計帳簿については、社員の方から
 源泉所得税を預かっている状況ですので、

 【その預り金の金額と、実際の年末調整集計表
 の源泉所得税の金額が一致しているか】

 ということを照合するんですね。

  ■そして、  源泉所得税は給与所得のみならず、  我々税理士や弁護士、司法書士などの士業に  対する報酬からも徴収するわけですので、  【徴収金額と会計帳簿の金額が  一致しているかどうか】  もチェックします。  そしてその次の段階として、  納期の特例という半年に一度の源泉所得税の  納付をしている状況であれば、  その半年分の源泉徴収税額に年末調整の  金額を加減算した額を考慮し、  【税務署に納付する源泉所得税の  額を算出し、納付書を作成】  します。  また場合によっては、  我々税理士が納付書情報を作成し、  これを電子申告をして、クレジットカードや  インターネットバンキング、ペイ払い  などにより  【納付をしていただく手続きをとる】  ということになるんですね。 ■そしてその次に『法定調書』  というものを作っていきます。  法定調書とは、源泉徴収票のようなもの  なのですが、  役員の方や社員の方について、  とある条件でとある額を超えた人については、    【税務署に税務署提出用の源泉徴収票  を提出しなければならない】  ということになっています。  逆を言えば、通常は税務署に源泉徴収票を   提出することはなく、  【その方がお住まいの市区町村に  申告するのみで完了】  するんですね。 ■上述した法定調書とは、  この税務署に提出する源泉徴収票の他、  我々士業に対する報酬であるとか、  その他、地代家賃を支払っている場合で  相手が個人の場合のその地代家賃の額  であるとか、  その他にも特殊なケースがあるのですが、  そういった報酬について  税務署に提出する源泉徴収票の  ようなものを『法定調書』と呼び、  【この法定調書も税務署に  提出する必要がある】  ことになります。 ■そして  そのような年間の給与の情報や、   法定調書を提出する対象となった  報酬について、  年間の合計額を集計した『法定調書合計表』  というものも作成します。    そのようなものを税務署に申告する  というのが年末調整の流れとなるわけですが、    その他にも、上述したように、  役員や従業員の方が住んでいる市区町村に  『給与支払報告書』というものを提出  していきます。  給与支払報告書とは  【源泉徴収票の市区町村に提出するバージョン】  と思ってもらえば結構です。  これを市区町村に提出することにより、  市区町村がその方の年間の住民税を計算して、    【6月からの住民税の税額を決定してくる】  ということになるわけですね。 ■上述してきたように、  一言で年末調整といっても、  このようにいろいろな過程があって、    【一筋縄ではいかない】  というものです。
 
   本当にこれがスムーズに進むことの方が少なく、  社員情報に不明な点があったり、  会計帳簿と実際の額が違っていたり、  法定調書の作成にあたり、  相手先の住所が不明だったりと、  いろいろなことが想定されるというものです。  こういったいわば税務署の仕事を  会社が巻き取ってやっていくわけですので、  これは相当な負担であり、  【年末調整は本当につらい業務】  と言えるでしょう。   ■というわけで今日は、  『年末調整』と言ってピンとくることの方が  少ないような一般的な状況がありますので、  年末調整の詳細について記事に  書かせていただきました。  何はともあれ納期限までもう少し  となりましたので、  年末調整は漏れなく、なおかつ正確に  取り組んでいくようにしましょう。 ------------------ 《本日の微粒子企業の心構え》 ・年末調整と一言に言っても、    税務署に提出する『法定調書』や  『法定調書合計表』、市役所に提出する  『給与支払報告書』なども含め、    【相当な過程を経ていくものである】  と言える。 ・そして年末調整は、    【社員の方の年間の所得税を決定していく  という重要な作業】  になるため、くれぐれもミスのないように   すべきであるというところ。 ・年末調整は上述したように、  【相当な過程を経る重労働であるもの】  であるため、通常業務と並行し、  ぬかりなく、なおかつ正確に取り組んで  いくことを心掛けたいものである。 今日も最後までお読みいただきまして、 ありがとうございました。

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