2024年4月21日決算予測や納税予測で注意したい【原価の話】
今日は子どもたちの通う学校の
環境美化に行ってきました。
山の中にある学校ですので、
スタッフや親たちの手で、
草刈や清掃をしていきます。
今日は溝にたまっていた草や泥を掘り出して
いたのですが、
山の中ということもあり、
そこから出てくるミミズやらの大きいこと…
途中でカニが出てきたりもあり、
掘る度にドキドキでしたが、
程よい疲労感と爽快感が心地良いですね。
(明日動けるかが心配ではありますが…)
さて、本題です。
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■以前書かせていただいた記事の中で、
経費には正確に言えば、
【原価と費用と損失の3種類がある】
ということをお話しさせていただきました。
今日はそのことについて、
主に『原価の内容』として記事を
書かせていただきたいと思います。
■上述したように、経費の種類は3種類あり
【そのうちの一つが原価】
ということになります。
原価というのはいわゆる『売上原価』
と呼ばれるものが代表とされ、
【売上と個別・直接的に関係する経費】
となります。
商品売買の場合であれば、
売上高に直接対応する『仕入高』が
この原価に当たるものとなりますね。
また工事などの現場仕事については、
『外注費』など、売上によって
変動する性質の経費が原価となります。
場合によっては
『商品販売の場合の送料』なども、
売れた分だけ掛かるということに
なりますので、原価と考えた方が良いでしょう。
■ここで大切なのが、上述したように
【売上と原価は個別・直接的に
対応している】
ということです。
場合によっては、仮に決算月が3月で、
【3月分の請求書を売上高として計上する】
ことになるかと思うのですが、
その際には、
【そこに紐付く仕入や外注費も
経費計上をしなければならない】
ということになります。
■ただ、最終的に売上と個別・直接的に
対応する必要があるわけですので、
仕入高として上がっているもののうち、
この3月までの売上に繋がっていない
ものにしては『在庫』として、
【期末商品棚卸高として、間接的に
仕入高からマイナスする】
ことになりますので要注意です。
■そしてこれは工事現場などにおいても
同じ理屈で、
3月分の売上高に計上されているものは
たとえ未払いであっても外注費としての計上が
できるのですが、
逆に、3月に支払ってしまっている外注費で、
この売上が翌期4月以降となるもの
であれば、外注費としての計上はできず、
『前払金』や『未成工事支出金』などとして、
経費として処理をしないことになり、
【翌期売上が立った段階で初めて
経費化することができる】
ということには要注意ですね。
■どうしても、
売上だけに着目して売掛金と売上高のみ
の計上を考えがちなものですが、
実のところはそれだけではなく、
この原価の要素も適切に検討して
【売上と原価を対応させる必要】
がありますので、その点には要注意です。
最終的な決算の予測や納税の見込み
についても、このような点を認識し、
的確に見込額を算出するとともに、
誤りのない数字を出すことを
心掛けるようにしましょう。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・いわゆる経費には、
【原価、費用、損失の3種類がある】
ものと心得ておくべし。
・その中で原価については
【売上と個別・直接的な対応関係】
が求められる。
・したがって、売上高が上がれば
必ず原価も上がってくことになり、
逆に売上が上がっていない原価は
成立しないものということは、
念頭に置いておきたいところ。
・最終的な決算予測や納税予測を考える際、
このような売上と原価の性質に細心の注意を
払い、誤りのない試算をすることを
心掛けたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。