2024年5月28日『物販』を営んでいる場合の【売上と売上原価の経理】について
今日の福岡は朝から激しい雨が降っています。
そう言えば、最近ウォーキングなどをしていない
ので、かなり運動不足になっている感覚です。
運動もシステマチックに進めていくように
しないといけないですね。
本当に健康第一。
さて、本題です。
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■以前の記事の中で、
【売上と売上原価の関係】
について見てまいりました。
<2024年5月19日経営分析に当たり、
【経費の配分】も忘れずに>
https://muratax.com/2024/05/19/7754/
簡単に言えば、売上原価とは
【売上の増減に伴い、
その支出も増減する経費】
のことです。
今日もそのことに続けてお話を
していきたいと思います。
■弊所においては、
【物品販売業(以下「物販」と言います)】
を営まれているお客様が
複数いらっしゃいます。
そのような中で、楽天やAmazonなどでの出店
をしている際には、当然そういった
【通販サイトに対する手数料的な要素が
経費として含まれる】
ということに。
■そのような際に
私がお勧めしているのが、
こういった通販サイトに関する経費に
関しては、基本的に
【売上高の増減に伴い、その支出も増減する】
性質でありますので、
【売上原価に属する経費】
として処理をすることなんですね。
■そうすることにより、
【売上の増減とともに
通販サイトの手数料なども増減】
するため、
【適正な売上総利益(粗利)が見える】
わけです。
逆にこの手数料などを
『販売費及び一般管理費』に持っていくと、
当然売上に直接対応している『原価』という
性質から離れてしまい、
逆に販売費及び一般管理費の項目が
【その月によって大きく増減してしまう】
ことになりかねません。
■そうなると、『変動費や固定費』といった
概念から考えても、
【どうしても適切な数値にならない】
ということが考えられます。
そして、そういった通販サイトでの
利益を出している場合、
やはりその物販独自の利益を
何かしらの内部的なツールなどを利用して
計算しているのではないでしょうか。
■大切なのは、
【そのツールにおける利益と会計上
の利益を極力遠ざけることなく
一致させていく】
ことでしょう。
そうすることにより、
【その内部的な管理上の利益と、
会計の利益が一致する】
こととなり、その利益から販売費及び
一般管理費に属する経費を引くことにより、
事業全体の利益が出ることになるわけです。
■こういった点については、
正直なところ、
税務署への申告に関しては、結果としての
利益が変わりないので影響はないのですが、
経営分析をしていくにあたり、
【どの程度原価がかかっているのか、
また、販管費がかかっているのか】
ということを把握する上で大変重要な
要素であると言えます。
■経理をしていく際は、
そういった点を念頭に置き、
特に物販に関しては上述してきたような
ルールに基づき、適切な経理をしていくこと、
そして、その経理に基づいて適切な経営分析
をしていくことを、強くお勧めいたします。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・物販を営んでいる場合、
【売上と売上原価を適切に配分】
することが必要であるもの
と心得ておくべし。
・楽天やAmazonなどの通販サイトを
通じて販売している場合、
そこに手数料が発生しているため、
【手数料は売上により変動する『原価』】
として分類することが重要である。
・大切なのは、税務上の申告のみならず、
売上と売上原価を適切に配分・算出し、
内部的な経営分析において、
【経営に無駄がないかどうか、また、
経営に伸びしろがないか】
といったことを把握し、
経営において有意義な動きができるよう、
会計を整えていくことであるものと、
心得ておくべし。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。