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トップページ ブログ > 税務について > 役員報酬決定の際に見逃せない【社会保険料の負担】

2024年6月7日役員報酬決定の際に見逃せない【社会保険料の負担】

今日は面談を経て、久しぶりにバドミントンに
参加してきます。

昨日長時間自転車をこいだだけで、
両足がハードに筋肉痛(しかも電動自転車…)。

運動不足を痛感していますので、
適時適切に汗を流し、
健康維持に努めたいと思います!


さて、本題です。


------------------


■法人の決算を迎えるにあたり、
 
 【次の期の役員報酬を検討する】

 ことになるのですが、

 役員報酬の決定に際しては十分な注意を
 しておかなければなりません。

 まず最初に考えたいのが、

 【個人と法人の税負担のバランス】

 ですね。

 役員報酬を多く取れば、当然会社の経費は 
 増える一方で、個人の税負担は増えてきます。

 逆に役員報酬を少なくすれば会社の利益は 
 上がり納税が増え、個人の手取りが
 少なくなるということに。


■そして役員報酬を増やせば
 それに伴って

 社会保険料と所得税、住民税が
 上がってきます。

 役員報酬設定の際は

 【税金の面のみに着目しがち】

 なのですが、実のところ社会保険料は
 法人と個人の負担を合わせて30%ほど
 かかってきますので、

 【所得税や住民税と合わせると
 実に45%ほどの負担が出る】

 ということもまた事実なんですね。

 30%のうち15%は個人負担なのですが、
 自らが代表を務める法人であれば、
 実質的に30%と捉えるべきでしょう。


■そのように考えると、相当注意をしながら
 役員報酬を設定しないと、

 【特に社会保険料の負担が増加してしまう】

 ということになりかねません。

 そうは言っても、法人から個人にお金を
 移そうとする際は、

 原則として『役員報酬によって移す』
 ほかないというところ。

 もちろん、

 『役員社宅や出張旅費』などを利用して
 法人から個人にお金を移すことはできる
 のですが、

 【大原則としての移す方法は役員報酬である】
 
 と言えるでしょう。


■役員報酬の設定の際はこれのみならず、

 『役員借入金』がどれぐらい残っているか
 であったり、『繰越欠損金(損失の繰越)』
 がどの程度残っているかということも
 またトータルで考慮して、
 
 【最適な役員報酬を目指していく必要がある】

 というものです。

 もし役員借入金(役員が法人に貸している
 お金)が多ければ当然その借入金は
 法人から返してもらえるわけですので、

 【役員報酬のほかに法人から
 お金が入る原資がある】

 ということになります。


■そのような点を総合勘案して
 役員報酬を決めないことには、

 【想定していなかった思わぬ
 社会保険料や税負担】

 が出てきますので要注意ですね。

    ■というわけで今日は、法人の決算を迎える  にあたって  【決定すべき役員報酬】  について、具体的な税や社会保険料の  負担について見てまいりました。  ただなんとなく役員報酬を決めること  も少なくないように感じますが、  役員報酬は基本的に年に一度しか変更する  ことができず、その決め方によっては    【多大な税負担を強いられる】  ことになりかねませんので、十分注意をして  役員報酬の設定をするようにしましょう。 ------------------ 《本日の微粒子企業の心構え》 ・役員報酬は  【基本的に年一度しか  変更することができない】  ものと心得ておくべし。 ・役員報酬の変更に伴い、    【社会保険料と所得税、住民税も増減する】  ということは知っておきたいもの。 ・役員報酬決定の際はそのような  税負担の増減に加え、  現在の法人においての  【役員借入金の状況や  繰越欠損金の状況を総合勘案】  して、自社にとって最も有意義な  役員報酬の設定を検討したいものである。 今日も最後までお読みいただきまして、 ありがとうございました。

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