2024年8月12日【倒産防止共済の経理・申告処理】には要注意!
今日は妻側の実家へ、お墓参りとともに
行ってまいります。
結婚すると、自分の親となかなか会えなくなる
ことが多くなるかもしれませんが、
実のところ、親に会える回数は本当に限られて
来るのではないかと思います。
親に会える回数を知ることのできるこのような
サイトもありますので、
ぜひ現実を知って、すぐできる行動をとって
みてはいかがでしょうか?
https://www.seeyourfolks.com/
日本語に翻訳して、使ってみてくださいね。
さて、本題です。
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■弊所においては
3ヶ月に一度の面談を通じ、
その都度の企業の経営状況の定点観測を
しています。
その中でも、最後は決算対策の面談となり、
その中では節税のほか金融機関の評価を
見据えての決算の対策をするという状況です。
この決算対策については、税理士変更
によりお見えになったお客様には特に
力を入れている状況で、
イメージとしては決算書を見栄え良く
変えていくということをしている状況
なんですね。
■その中でも目立って多く見えるのが、
倒産防止共済の経理処理です。
倒産防止共済でよくされている経理処理が、
保険料として経費処理をしているということ。
当然、倒産防止共済は『積立』という性質
ではあるものの、
積み立てた金額が全額経費となり、法人税の
申告上も損金として見てもらえるため、
税務上でも会計上でも経費または損金として
認められる性質のものになります。
■しかしながら、
その実態は積立なんですよね。
そのように考えるとこの倒産防止共済の
もう一つの処理である『資産計上をする
こと』を検討したいところ。
具体的には、一般的に保険積立金という
科目で資産として計上するのですが、
この処理をすることにより経費計上が
されなくなるため、法人の利益が
大きくなるということに。
■また、資産の部に関しても
増えることになりますので、
こういった点で、金融機関の評価の見た目
が良くなるということなんですね。
通常場合、経費処理をしたものが法人税の
計算上損金となり、
会計と税務とで経費と損金が
揃うわけですが、倒産防止共済に関しては、
たとえ資産計上をしたとしても、
法人税の申告書で損金として落とす
ことが可能となります。
■つまり、
会計上では保険積立金として資産計上し、
法人税の別表四にて減算調整をすること
により法人税の経費としてカウント
していくわけですね。
そして、逆に倒産防止共済が戻ってきた際は、
資産計上されていた積立金を
取り崩することにより、
雑収入などとしては計上されないことに
なります。
この戻ってきた際は、法人税申告書上では
先程とは逆に加算調整をすることにより、
法人税上の利益を出す
ということになります。
■会計上では、経費も収益も計上されない
という点において、
まさに積立金としての実態を表している
経理処理になっているのではないか
というところですね。
金融機関の評価において、倒産防止共済の
経費処理をするかどうかでその状況が
大きく変わりますので、
資産計上をすることは金融機関の評価上
相当に重要なものとして認識しておいた
方が良いでしょう。
■そして、
倒産防止共済を使った際には、
法人税の別表四で減算調整をするほか、
別表十(七)において、
特定の基金に対する負担金等の損金算入に
関する明細書に
倒産防止共済を損金経理している旨を
明示しておかなければなりません。
<国税庁HPより>
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/hojin/tekiyougaku/pdf_h26_02/31.pdf
これが添付されていないと、せっかく
倒産防止共済の積立をしても
損金としてカウントすることが
認められなくなりますので、要注意です。
■というわけで今日は、
倒産防止共済の資産計上をすることにより、
決算書の見栄えが良くなり、
金融機関の評価も上がるという点についての
お話をしてまいりました。
倒産防止共済は特に額が多額になりがち
ですので、このような前提知識を携えて、
的確な経理処理と法人税の申告書作成を
検討したいものです。
過去にも倒産防止共済について書いていたので、
こちらも併せてご参考下さい。
<2023年4月15日法人で【倒産防止共済を
経費にしている人】は要注意!>
https://muratax.com/2023/04/15/6364/
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《本日の微粒子企業の心構え》
・倒産防止共済については、
経理上、経費として処理する方法のほか、
資産計上をする処理も認められる
というところ。
・資産計上することにより
経費が計上されないため、
その分利益が増えると共に、
資産の部も大きく見えることになる。
・こういった処理をすることにより、
決算書の見栄えを良くし、
金融機関の評価を意識して倒産防止共済の
経理処理と法人税申告書の調整をする
ことを念頭に置いて、
意義のある経理と申告処理を
進めたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。