2024年9月11日再度確認したい【締め後の損益】について
今日はファスティング2日目。
1日目はストレスなく過ごせているので、
今日も大丈夫かなという前向きな気持ちで
取り組みたいと思います。
程よい空腹感が心地良いです。
さて、本題です。
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■法人の決算に際しては、
期中では注意しないような点を、
いろいろと気に留めて決算処理をする
必要があるというところです。
その中の一つとして売掛金の計上があります。
売掛金とは、商品やサービスの納品や提供が
終わって、仕事自体は完了しているものの、
その代金の入金を終えていないもの
なんですね。
■こういったものに関しては、
仕事自体は終わっていますので、
その終わった分の対価としては
売上高として計上され、
その一方で入金はされていないため、
売掛金ということで将来回収される
可能性のある債権として処理される
ことになります。
■どうしても入金された時点で
売上高と考えがちなものなのですが、
会計のルールからすると、納品やサービスの
提供が終わった時点で売上高とする
ということになっていますので、
こういった点には十分注意が必要である
と言えます。
■そしてもう一歩踏み込んだところで
気をつけないといけないのが、
末締めでない場合の売上高なんですね。
例えば、3月決算の場合で、
得意先の売上の締め日が3月25日で
あったとしましょう。
そうなると、3月25日締めの請求書は当然
3月分の売上として計上しているものの、
3月決算という状況ですので、残りの
3月26日から3月31日までの期間の売上は、
通常の場合計上されないことになって
しまいます。
ただ、税務上のルールからすると、
この3月26日から31日までの売上も
売掛金として計上しなければならない
ということになるわけですね。
■また、この売上に伴って商品在庫が
ある場合は、
その商品在庫にも注意する必要があります。
在庫については、売上高と直接対応関係が
取れていない仕入分から除外されたものが
カウントされます。
要は、売上高と紐付いているもののみが
仕入高として計上されるのですが、
それ以外の紐付いていないものは仕入高から
抜くという意味合いで、在庫として計上
することになるわけですね。
■この在庫については、
売上高と紐付いていないものということが
条件となりますので、
自社で保管している場合の在庫はもちろん
のこと、場合によっては、運送中のもの
であったり、
どこかに預けてある場合の『預け在庫』
についてもこの在庫に含める必要がある
のでこの点にも注意が必要です。
■なお、税務署としては、利益が減って納税が
減る方に関しては厳しいのですが、
逆に利益が増えて納税が増える方に関しては、
寛容であるという状況です(笑)。
したがって、外注費やその他の経費について、
締め後の経費の計上が漏れていたとしても、
税務署としては問題がないのですが、
締め後の売上を計上したら、
それと対応するような締め後の経費の計上
を検討することにより、
納税額を圧縮することができますので、
こういった点も併せて注意しておきたい
ものです。
■というわけで今日は、
税務や会計において漏れがちな締め後の
売上について、また同じような観点から
締め後の経費の計上についてのことも
見てまいりました。
このようなことを念頭において、
決算を組む際には十分注意をして
その処理をするようにしましょう。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・決算において売掛金を計上するのは
当然のことであるが、
その締め後の売上も計上することを
忘れないようにしたいところ。
・また、売上に紐付く仕入についても、
在庫の兼ね合いから適切に計上し、
また在庫も自社の在庫と預け在庫などの
在庫分も適切にカウントして、
その経理処理を明確にしておきたい
ものである。
・締め後の経費の計上についても納税を
圧縮できる要因となるものであるため、
積極的にこのような点を念頭に置き、
上手な納税の仕方を心掛けたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。