2025年2月2日利益に応じた【消費税の経理処理】をすることの重要性
あっという間に土日が終わったなという
感覚です。
ただ、この土日はかなり生産性高く
仕事ができました。
まだ試験的な段階ではありますが、
今後の仕事の仕方に大きく影響を
及ぼしそうですので、
また、このあたりのことは共有させて
いただきたいと思います。
さて、本日の本題です。
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■個人事業主の方々は、確定申告の準備が
着々と進んでいることと思います。
(進んでいてほしいです笑。)
令和6年は、インボイス制度が
年を通して本格スタートした年となり、
従来免税事業者であった方々が
消費税の課税事業者となるケースが
少なくないのではないかと思われます。
■本来免税事業者である方が、
インボイス登録により消費税の
課税事業者となった場合、
2割特例を使って消費税の計算を
有利に進めることができます。
<2023年9月15日インボイスの
【2割特例】についての誤解>
https://muratax.com/2023/09/15/6927/
とはいえ、売上が大きければ、
それなりの税負担が発生することも
考えられます。
■また、課税事業者の場合は、
消費税の経理方法として、
税抜経理か税込経理を選ぶことが
できます。
税抜経理では、仮払消費税や仮受消費税
を資産や負債として計上し、
原則課税の場合の最終的な納税額は、
その差額になります。
ただし、2割特例の場合が有利であれば、
この差額が雑収入として計上される点に
は、注意が必要です。
■次に、税込経理の場合について
見ていきます。
税込経理で処理する場合、
仮受消費税や仮払消費税は計上されず、
取引はすべて『税込ベース』で
計上されます。
消費税の税額が確定した後、
税額は経費(租税公課)として
計上されてくることに。
■消費税を経費として計上する
タイミングは、
通常その消費税が確定した
タイミングで、その年の経費として
処理します。
ただし、支払ったタイミングで経費化
することも可能であり、
発生主義により、未払計上として
処理したり、
翌年支払ったタイミングで現金主義
により処理したりすることも
可能となるわけです。
■これにより、発生主義と現金主義を
選ぶことで、所得額が変動し、
結果として所得税や住民税、
場合によっては個人事業税や
国民健康保険料が変わる可能性が
あります。
■消費税は場合によっては
大きな額にもなるため、
税込経理の場合は今年の所得状況を
試算した上で、発生主義で経理を
するのか、それとも現金主義を
選ぶべきかを検討することが、
重要です。
この判断により、損をすることなく
確定申告を進めることができ、
最適な税負担を実現することが
できます。
■もし今年の所得が高ければ、
超過累進税率により高い税率が
適用されることが予想されます。
一方、翌年所得が下がる場合は
税率が低くなるため、
今年の経費処理は未払計上をする
発生主義により適切に行うことが
有利となるわけですね。
■このような背景を考慮し、
経費処理を適切に行い、
税負担を軽減できるように抜かりなく
検討を重ね、確定申告を進める
ようにしましょう。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・消費税の経理方法を選ぶ際には、
今年の所得状況を踏まえて、
慎重に選ぶべきである。
・税込経理や税抜経理を使い分けて、
損をしないように経理処理を
行いたいところ。
・発生主義と現金主義を柔軟に選び、
所得税や住民税の負担を
軽減できる可能性があるため、
有利な経費処理を適切に行い、
結果として税負担を少なくするよう
心掛けたいものである。
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今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。