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トップページ ブログ > 税務について > 【役員貸付金】が発生するワケとは

2025年9月3日【役員貸付金】が発生するワケとは

早いもので、もう9月も3日目が終わろうとしています。
年々、時間の流れが早く感じられますが(汗)、精一杯日々を有意義に過ごしていきたいものです。

さて、本日の本題です。

役員借入金とは?

今日は法人における「役員借入金」について、お話ししていきたいと思います。

役員借入金とは、文字どおり法人が役員からお金を借りている状況を指します。

具体的には、役員個人が法人の経費を自分の財布やクレジットカードで支払っている状況で、この役員借入金が発生することに。

法人から見ると「役員から借りたお金で経費を払っている」ということになり、これが役員借入金の発生原因となります。

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現金での立替はもちろんですが、個人のクレジットカード利用も役員借入金に含まれます。

この役員借入金については、当然ながら役員が法人から返済を受ける権利を持つため、定期的に法人の預金口座から返済を行っていくことになるでしょう。

「返済」というよりは「経費精算」と考えた方がわかりやすいかもしれません。

つまり、役員が立替をすると役員借入金が増え、返済のタイミングで役員借入金が減るという流れです。

注意すべき「役員貸付金」への転換

ただし注意すべきは、返済額が役員借入金の残高を上回ってしまうと「役員貸付金」となってしまうことです。

役員貸付金の状態は、金融機関からの評価を大きく下げてしまいます。

<2020年9月24日事前確定届出給与の【融資】からの視点>
https://note.com/muratax/n/ne90b8a7ffc56

なぜなら、金融機関から見ると「法人に貸した資金が、役員に流用されてしまうのではないか」と疑われるからなんですね。

そのような結果として、融資が実行されないという事態になりかねません。

混乱が生まれる典型例

こうした状況は、少なからぬ場合、個人のクレジットカードを法人経費に使っているものの、実際の利用額を正確に把握できず、曖昧なまま経費精算してしまうことで起こります。

そのため、役員借入金の発生と解消を明確に数字で把握し、適切に経費精算をすることが重要です。

個人での立替が多ければ多いほど混乱の原因になり、貸付金状態に陥るリスクも高まります。

理想は、毎月帳簿を締め、その月ごとの立替額を正確に確認して精算することです。

しかし、実際にはそうなっていないケースも少なくない感覚があります。

<2022年3月25日法人で注意すべき【現金出金】と【役員貸付金】のお話>
https://muratax.com/2022/03/25/5035/

適切な精算の仕組みづくり

いずれにせよ、役員貸付金は金融機関から見たときに大きなマイナス要素です。

個人で経費を立て替える場合は、その点を十分に念頭に置いて、適切な経費精算を徹底するように心がけましょう。


《本日の微粒子企業の心構え》

・役員借入金は、役員が法人の経費を立て替えることで発生する。

・立替額を正確に把握せず精算すると、役員貸付金となり金融機関の評価が下がることになる。

・役員借入金の仕組みを理解し、適切な経費精算と返済を行うことを心がけるべし。

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今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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