2018年8月30日賞与のオトナな支払い方?
「賞与を万札で払ったんですけど・・・」
賞与と言えば、現金手渡しでいただくと、なんとなく【ご褒美】感や【達成】感が湧いてくるもの。
最近は振込で賞与をもらうことが多いですが、あえて現金で手渡し!なんて会社もあるのではないでしょうか。
こんにちは。
福岡市中央区天神の【あなたの財布の見張り役】、
税理士の村田佑樹です。
1.現金手渡しで小銭・・・?
現金でもらったものの、何か封筒に小銭がジャラジャラ・・・
となると、なんとなく興ざめしてしまうことも(汗)
今日ご面談させていただいた経営者の方もやはりそのようなお考えで、
【賞与くらい、諭吉さんだけで渡したい!】
という想いが強くあった様子。
実際に、現金手渡しで万札のみの支払いをされたようです。
2.税金はどうなる?
ここで気になるのが、賞与から天引きしていく社会保険料や源泉所得税。
ちなみに住民税は賞与から引かれません。
例えば、15万の賞与であれば、143,299円・・・などという数字になるでしょう。
社会保険に加入していれば、もっと差が出てきますね。
これを、15万ちょうどとして支払ったらどうなるでしょう?
結論から言うと、差引手取額を15万とすることになりますので、
実際の【総支給額】は、差引で15万になるように設定される
ということになります。
変なお話な気もしますが、
健康保険料
厚生年金保険料
雇用保険料
源泉所得税
を逆算して計算していった結果、総支給額を決めていく、
ということになりますね。
通常の計算の流れと逆になります。
(結構大変ですね・・・)
このように、現金支給をすると手間はかかりますが、
小銭をもらうことによる従業員の興ざめ度合いを考えると、
手間はかかるが、費用対効果の高い事務作業
とも言えそうです。
税金が引かれるから、結局万札の手渡しは無理・・・
と思われている方は、
そんなことはありません。
従業員の士気をすこしでも高めるため、
ちょっとした粋なはからい
をしてみることも良いかもしれませんよ。