2019年8月6日個人事業主における経費のウマい使い方
個人事業の方は既に今期の開始から半年を超え、8ヶ月目に入りましたね。
あなたは今までの業績は把握されていますか?
こんばんは。
福岡市中央区天神の【あなたの財布の見張り役】、
税理士の村田佑樹です。
ここまでの半期を振り返って、場合によっては予測を超える利益が上がっているかもしれないですし、
また場合によっては残念ながらそこまでの利益が出ていなかった・・・ということもあるでしょう。
資金繰りを考えると、ここから展開を練っていかないといけないわけですが、
大きく分けて2つの選択肢があると言えます。
まず一つは、利益を伸ばしていくこと、そしてもう一つは利益を圧縮して納税を減らすこと、です。
1.利益を伸ばす
この選択をする起業家の方は、
純粋に経営を伸ばしていきたいという想いからの行動か、
または、
あえて利益を出して税金を納め、金融機関の評価を上げて、融資を検討
しての行動か、
というようなことが考えられます。
2.利益を圧縮して納税を減らす
これは読んで字のごとく、税金の支払いをなるべく減らすための行動を取るということ。
当然、事業に必要な経費を使えば、その分利益が少なくなり、またその分の納税が少なくなるわけです。
今回は、このことについて深堀りをして見ていくことにします。
3.経費を使うことの意義
経費を使う=キャッシュが減る
上記のことが言えるため、今の資金繰りを考えた上で、経費を使う際は慎重に考えないといけません。
そして、ただ使えば良いというわけでは当然なく、【本当に必要なもの】に対してお金を使う必要があります。
ただ、キャッシュは減るわけですが、それに伴いこれも当然のことながら、
その分利益が圧縮され、将来納める税金が減っていくわけですね。
4.実際に減る税金は?
では、具体的にはどの程度の税金が減るのか見ていくことにしましょう。
・所得税→5%(段階的に率は上がりますが、ここでは最低税率の5%とします。)
・住民税→10%
・国民健康保険料→13.4%(福岡市で40歳以上の方の場合)
⇒合計28.4%
実際には、利益に対してかかってくるものは税金だけでなく、国民健康保険料も影響されてきます。
また、
・保育料(お子様が保育園に通っている場合)
・公営住宅の家賃
なども、人によっては負担が乗っかってくるわけです。
となると、場合によっては30%かそれ以上の負担となることも考えられます。
青色申告で30万円未満のモノであれば、全額が経費になります。
仮に、20万円のノートパソコンを買ったとすると、
20万円×30%=6万の税金などが安くなりますね。
言い方を換えると、20万円-6万円=14万円・・・つまり20万円のものが14万円で購入できたということになるわけです。
ただ、何度も言うようですが、無理をしてお金を使うことはご法度。
本当に必要なものを12月までの納品という前提をもって、前倒しで買うことが重要です。
翌年に来る住民税や国民健康保険料の金額は、結構大きいもの。
計画的に、前倒しの経費というものを検討されるのも一つの方法でしょう。
今年5月位のことですが、ずっと通っていた歯医者さんの分院ができました。
その歯医者さんの担当の歯科衛生士さんがすごく良い方だったのですが、なんとその分院の方に移動するとのこと(泣)
とはいうものの、移動時間にして10分程度遠くなる程度なんですけどね。
ただ、どうしても歯医者さんのことになると後手後手になってしまい、3ヶ月に1度通っていたのが、
今既に半年もたってしまいました。
経験上分かるのですが、半年も時間を空けると虫歯が必ず出てくるんですよね・・・
逆に、キチンとしたペースで通っていれば未然に防ぐことができます。
税金と同じく、将来のリスクをしっかり考えた上で行動しないといけませんね(汗)