2020年3月12日餅は餅屋…ということを痛感するここ最近の話
【本日の活動】
・顧問先とのご面談2件
・顧問先の決算業務
こんばんは。
福岡市中央区天神の【あなたの財布の見張り役】、
税理士の村田佑樹です。
■ここ最近のコロナウィルスのことで、
どの業種においても
多少なりとも影響が出てきています。
売上が停滞してしまう一方で、
地代家賃や人件費などの支払いは
容赦なく出て行きます。
そうなると当然資金繰りも
厳しくなるわけで、
これからの時期においては
もっとその状況が厳しくなる
ことでしょう。
最近政府のお達しにより、
今回のコロナウィルス関係の融資が
多く周知されています。
今日はそんな話から
記事を続けていくことにいたします。
■売上が減少する中で、
当然のことながら、
【資金繰りは死活問題】。
そんな問題に直面しているため、
銀行からの融資は
喉から手が出るほど欲しいものです。
さらに、
政府によって融資枠が
広げられているため、
銀行からこのタイミングで
『借りませんか』
という提案が
私の顧問のお客様のもとにも
続々と来ている状況。
いろいろなところからお話を聞いていると、
「コロナウィルスの関係で
今じゃないと借りることは難しい」
だとか、
「今のうちに融資を取り付けておかないと、
コロナウィルスの融資の枠が
埋まってしまいます」
だとか、
そういったことを言われて、
融資を申し込むことを
勧められているようですね。
■ただ知っておいておきたいのは、
今回の融資は
【信用保証協会が100%保証してくれるもの】
であり、
銀行としては
もしその融資が貸倒れたしても、
つまり、回収不能になったとしても、
【何の痛手も負わない】
ことになるという事実です。
■つまり、
融資が通ったとして
仮にその後の返済が滞ったとしても、
銀行としては保証協会から
その滞った分を回収できるわけです。
その一方、銀行員の方々は、
融資の成約よって成績も上がってくるため、
どうしても融資の契約を
取りに行きたいというところが
現実としてあります。
ただ、
やはり銀行からお金を借りるわけですので、
かなり戦略的に考えていかないと、
今回のコロナウィルス関係の融資に
手を出したばかりに、
後の融資を受けにくくなってしまう
可能性も少なからずあります。
本当にこういったことには、
注意が必要です。
■そもそもなのですが、
例えば車を買う際は、
ハイブリットカーが良いか
コンパクトカーが良いか
ミニバンが良いか
軽自動車が良いか
…といったことをまず考え、
その次の段階として、
どのメーカーの車が良いか、
ということを考えるでしょう。
よほどのことがない限り、
いろいろなタイプの車を自分で比較検討して、
結果としてメーカーを決める
のではないでしょうか。
■ただ、今回の銀行の話で言うと、
一方的に銀行の方から言われた通り、
融資の契約を進めてしまいがち
なのです。
「今しか借りれないんだったら、
今のうちに借りておこう」
などと、
いわば銀行員の言いなりになってしまう。
言いなりというと言葉悪いのですが、
そういうケースが言ってみれば
多くあるというのが事実なのです。
■やはり相手も商売ですので、
ある程度はそういった意図を持って
交渉にお見えになるということを
知っておきたいものですね。
こういうアンテナを張っておく
ということは極めて重要であるわけで、
間違っても
【相手が提案した通りのことを
鵜呑みにして契約をしないこと】
が大切になってきます。
とは言え、
ことお金のことになると、
どうしても免疫がない経営者の方
が多いので、
ついつい先方の言われた通りに
お話を進めてしまう傾向にあります。
■ただ、大切なのは
【本当の情報】。
しっかりと
こういったことに対してアンテナを張り、
かつ、その道の専門家に見解を聞くこと
が一番ですね。
法律のことであれば弁護士、
税務のことであれば税理士、
健康のことであれば病院の先生、
融資のことであれば、融資の専門家、
などといった具合に、
間違っても
自分で判断するのではなく、
【専門家の知見をしっかり
お金を払ってでも買いたいところ】
です。
自分の知らない領域には、
知らないことが本当にいっぱい。
そんな中で、
その分野の専門家の知見を
お金を払ってでも買うということは
結果として
【時間の短縮、出費の減少】
にもつながるものです。
■自分で判断する前に、
「ちょっと待ってよ」
という思考を
しっかりと持っておきたいものですね。