2021年10月20日不都合な真実の【原因】をしっかり探っていますか?
■以前の記事の中で、
『開業当初はいろいろな
営業の攻撃(?)に遭ってしまって
時間がなくなってしまいがちだった』
ということを書かせていただききました。
ここ最近はさすがに
そういったことも少なくなったのですが、
全くないかと言えば
「そうでもない」
というのが事実。
こういった『滅多にないこと』
ではあるのですが、
そういった都合の悪いことが起こった際に、
これを偶発的な事実として捉え、
「まぁ仕方ないよね」
で終わらせるのか、
「これを徹底的に今後ないように
仕向けていくのか」
ということは、経営においての
重要な決断の要素ではないか
と思っている次第です。
■トヨタでは、
何かしらの問題があった際に、
そのトヨタ生産方式の一つとして、
【なぜなぜ分析をする】
ということは広く知られていること
ではないでしょうか。
結局のところ、
【原因があっての問題という結果】
が起こっているわけであり、
そこには必ずこういった
【因果関係がある】
ということなんですね。
その中で、その結果が起こった
『原因』を知るために
「なぜ、なぜ、なぜ、なぜ、なぜ…」
と繰り返して原因を探っていく
というのがこの『なぜなぜ分析』
であると言えるのでしょう。
■仏教の世界においても、
【十二因縁】
と言われているように、
【『無明』からスタートし、
『行』、『識』…と十二の段階を経て
最終的には『老死』
というところまで順をなし、
そしてまたその十二の因縁が
回り回って繰り返される】
という考えがあります。
(うまく表現できているか
不安なところですが(汗))
つまり、前の段階(原因)を経て、
それを受けて次の事象(結果)が生じていく
といったこと。
このことについてはまさに
経営においても同じことが言え、
【原因があっての結果】
であり、
その原因から結果が生まれるまでには
トヨタ風考えれば
【なぜを5回】
ということですので、
【5段階においてその根本原因に辿り着く】
と考えられているのでしょうね。
■そのようなことから考えると、
上述したような突発的な
私の経営者側からすると
(誤解を恐れずに言うならば)
無神経とも言える営業に対しては、
【こういった因果を考えないと
いけないのではないか】
と思っている次第なのです。
私としては顧問のお客様と
顧問契約をさせていただいて、
正当な対価をもってその仕事を
させていただいている状況ですので、
問い合わせフォームやメールなどで
急に税務の相談をされたりだとか、
急に電話がかかってきて、
ここでもまた急に税務相談がスタート
となったりだとか…
こういった状況は
その顧問のお客様への本来の価値提供
のための時間、そして経営者としての
認知までも奪われてしまうものであり、
どうしても迷惑なもの
に感じてしまうんですね。
■しかしながら、
そういった問い合わせが
来てしまう原因は
【まさに経営者である自分自身】
にあるわけであって、
その原因をしっかりと
探っていかないことには、
そういった問い合わせは再発するでしょう。
そしてそのような問い合わせが
起こっている原因は、
その問い合わせをされる相手ではなく、
【そういった仕組みを作っている
自分自身にあるもの】
と思っており、
そういった面でもこういった
【原因や結果、因縁】
をしっかりと
考察していかないといけないな
というところなんですね。
■どうしても
経営において
都合の悪い状況が起こってしまうと、
つい『その出来事そのもの』
のせいにしてしまいがちなのですが、
【その事象が起こっている原因は
全て経営者である自分自身の責任】
と思ってしまうのが、
ストレスなく快適な心身を
保つことができるという面で、
実は遠回りなようで
近道なのかもしれませんね。
問題が起こったことに対して、
それを人のせいにすると、
精神、肉体ともに疲れてしまうもの。
そういったことから考えても、
【すべての原因は自分にある】
といういわば
【自責思考】
を持って、その経営を前向きに
考えたいものです。
とは言え、これが本当に難しい…(汗)
そういった面で考えると、
経営はまさに
【人生の修行の場】
のようにも思えるものです。
------------------
《本日の微粒子企業の心構え》
・経営において
経営者にとって不都合な事実が生じた際、
往々にしてそれを
【外部のせい】
にしてしまいがちなもの。
・しかしながら、その原因を考えてみると、
その根源はそういった
仕組みを作ってしまっている
【自分自身】
にあるのではないだろうか。
・その問題を他人のせいにしてしまう
いわゆる【他責思考】では、
心身ともに疲れ果ててしまうもの。
そういった面から考えると、
【すべての出来事は経営者である
自分自身に原因がある】
という【自責思考】をもとに
経営を考えた方が得策であるのでは
ないだろうか。
・トヨタ生産方式の【なぜなぜ分析】や、
仏教における【十二因縁】の考え
をもとに、
その『根本の原因』を探ってみることで、
経営の改善が見込まれる可能性があるもの
と心得ておくべし。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。