2021年11月17日法人成りは【税務×○○】で考える
■「ここは思い切って法人で頑張ります!」
ここ最近の面談は
【個人事業主の方の法人成り】
についてのお話が相次いでいるような感覚。
というのも、
【消費税インボイス制度】
の絡みもあり、
【インボイス制度がスタートする
2023年の10月より前を見据えて、
法人の消費税免税のメリットを
極力享受していく】
ということも視野に入れて
法人成りを検討しているところ。
■インボイスもそうなのですが、
【個人事業主が法人成りをする】
ということは一つの大きな出来事
と言えるでしょう。
通常法人成りをする際は、
【個人と法人の税負担のバランスを考え、
一定額の利益が上がったタイミングで、
法人成りをすることにより、
個人と法人での所得の分散をし、
その税負担を最小限にすること】
が目的とされます。
しかしながら法人化すると、
法人としての信頼感が生まれ、
得意先からの評価が上がってくる
ということも考えられるもの。
そしてそのことは得意先のみならず、
【まだ見ぬ未来のお客様の目から見ても、
輝かしいものに見える】
ことも少なからずあるわけです。
■したがって、
【税務面のみならず、『社会的な信用』
の面からも法人成りを検討する】
ということも大いに考えるべきでしょう。
場合によっては、
【税務面では法人成りしない方が良い】
という選択だとしても、
蓋を開いてみると、
法人成りをしたことにより、
その商品やサービスの受注が増え、
【結果として売上が増え、
その延長線上に法人成りすることの
メリットがあった】
ということもまたあり得るんですね。
■また、
法人化することは、
そういった対外的な信用のみならず、
【自らの経営者としての
心持ちも上向きになる】
ということも考えられます。
やはり、
【個人事業主としての屋号よりも、
『株式会社〇〇代表取締役…』
といった方が、セルフイメージも上がる】
というものかもしれませんね(^^)。
法人成りをするには、そのように
税務面からの検討に加え、
【経営者自身の『QOL』や、
その法人格を持つことにより
影響が出てくる『税務以外の事象』
についても目を向けるべきである】
と言えます。
■そして、
往々にして、
【個人事業主から法人成りをすると、
業績がさらに伸びていく】
というのが、私の顧問のお客様には
少なからず見受けられます。
いろいろと判断は
迷うものではありますが、
『税務』以外の面でも、
経営者としての判断基準として、
【経営をもっと上向きにしよう!】
という心持ちとともに、
法人成りを検討するのも
一つの方法かもしれませんね。
■私自身税理士として
税務の相談に乗らせていただくのですが、
ご面談の大半は
【税務のお話を一通り終えて、
その後の経営のお話をしている】
ということが大半です。
結局のところ、『税務』
も大切ではあるのですが、
【経営について対話を重ねることにより、
その経営の最適解が見えてくる】
ということは往々にして
あるように感じますね。
経営者として『現金の動き』を重視する
ことはもちろん大切なのですが、
その経営の進め方などについて、
【現在の有する経営資源を見つめ直し、
その経営の一手を考える時間を取ること】
もまた重要と言えます。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・個人事業が順調に進むと、
その次のフェーズとして
【法人成りを検討する】
ことが考えられる。
・一般的に法人成りは、
【個人と法人の
税負担のバランスを整えるため】
に検討されるものである。
・しかしながら、法人成りの延長線上には、
『税務』のみならず、
その経営の行く先を左右するような、
【信頼度の向上】
という効果も期待できるものである
と言える。
・法人化することにより、税務を超えて、
そういった
【経営の行く先を大きく変える影響】
は考えられないだろうか。
法人成りを検討する際は、こういった
【税務と経営のトータルの状況】
を視野に入れて、
その最終決定をしたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。