2022年6月11日村田が【対話】を重視する理由
■本日は
【微粒子起業家・交流会】
を開催させていただきました。
ご参加いただいた方々、
本当にありがとうございました。
今回は少人数での開催では
あったのですが、
それぞれの視点からのお悩みを
聞かせていただく中で、
私自身も大変勉強になった次第です。
今日はそのことからお話を続けて
いくことにいたします。
■今日話題に挙がったことの
一つとして、
【いかにしてチームを作っていくか】
ということがありました。
チームとは、自社のスタッフに加え、
場合によっては外注先など、
外部の方々を含めて仕事を
回していく上での組織
ということを
ここでの定義といたします。
■その中で大切なのが、
とある事象の感じ方や解釈の仕方は
十人十色である
ということなんですね。
今日のお話の中で出てきた表現として、
私が心に残ったのが
【感覚を擦り合わせる】
ということ。
…時間が経ってしまい、
もしかすると言い回しが
異なっているかもしれないのですが(汗)、
そのような意味合いの言葉でした。
すなわち、
上述した十人十色の価値観や考え方が
経営の中には存在し、
価値観などをそれぞれ違ったままにして
経営を進めていくことは、
相当危ないことである
というわけです。
■また、
「早めにこの仕事を仕上げて」
とお願いした際も、
人によれば『その日中』と感じるかも
しれませんし、
また他の人によると
『3日後』と捉えるかもしれません。
そのように抽象的な表現で
業務に関することを共有する際は、
【人によって解釈が分かれる】
ということを
認識しておかなければならないでしょう。
■これを解決するために、
【具体的な数値を使って表現すること】
が極めて重要であると言えます。
「『早く』というのは
具体的に何時間なのか、何日なのか」
などということ。
また、特にメールやメッセージ等は
感情が見えにくいため、
同じ表現であっても
受け取る人によりその受け取り方も
様々であると言えるでしょう。
■そこで弊所においては、
特にリモート勤務がメインですので、
そのメッセージのやり取りの際は、
極力絵文字や顔文字を使って
コミュニケーションをとるように
所内で統一しているところ。
単に、点や丸だけの文章だと、
その背景にどのような感情が
秘められているかということが
見えないというもの。
それを解決するための一つとして、
絵文字や顔文字を多用することにより、
その感情のズレがなくなる
というものです。
■そして何より大切なのが、
経営についての方針や理念、
想いを全員で共有すること。
大きな船に乗組員が乗り、
その目的地を共有するということですね。
目的地を共有しないことには、
船頭さんがあらぬ方向に舵取りをする
ということも考えられますし、
あってはならないタイミングで
帆を上げてしまう人も
いるかもしれません。
■しかしながら、
目的を全員が見据えていれば、
全員が同じ目的地を目指すわけですので、
上述したような舵を切るタイミングや
帆を上げるタイミングは
バッチリ揃うでしょう。
そのためには
【対話】
が何より重要なんですね。
そこで弊所に関して言えば、
週一度のミーティングを
欠かさないようにしているところ。
週一のそのミーティングで、
その週にあった気づきや問題点、
そしてその具体的な解決方法を
みんなで共有するようにしています。
■何よりお客様があっての
仕事となりますので、
プライベートはもちろん大切なのですが、
まずお客様への最低限サービスは
徹底させた上で初めて、
プライベートの時間を優先する。
このいわば当たり前順序も、
仕事の上での共通認識として
持っておく必要があるでしょう。
ここは経営者とスタッフとの間に
よく温度差があってしまうところなのですが、
スタッフにとっての給料は
経営者が払っているものではなく、
【お客様が汗水をたらして
稼いだ、その身銭を切って
払っていただいた結果表れる、
その自社の売上から捻出されているもの】
なんですね。
■自社の売上は二の次、
それ以前にお客様の血と汗と涙の結晶
とも言える現金から、
給料は出ているものなのです。
このことを忘れてしまうと、
どうしても独りよがりな解釈になってしまう
というもの。
こういった点も、
経営の理念などを共有するとともに、
全員で「お客様があっての仕事である」
ということを確実に
意識しておくべきでしょう。
■今日は短い時間ではありましたが、
このような
【感情の擦り合わせ】
という言葉に
私の心が動いた次第でした。
このような場で、
全く他業種の方同士が意見を交わすと時間は
このようなことにおいて
すごく貴重なんですね。
このような機会をまた適宜設けて、
関わる人全てで、
それぞれの経営を良き方向に
進めていきたいものです。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・経営に関わる人は、それぞれ
いろいろな半生を送ってきた人であるため、
その感情や感性も十人十色であるもの
と心得ておくべし。
・したがって、この十人十色の感情や感覚を
共有するためにも、
感情の擦り合わせをすることが
重要であると言える。
・そのような感情の擦り合わせのため、
【対話は必須である】と言えるだろう。
定期的な対話をすることにより、
全員の共通認識を明らかにし、
正しく経営を進めていきたい
ものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。