2022年6月13日「お客様は神様です」からは決して見出せぬ発想とは
■以前の記事の中で、
【顕在ニーズと潜在ニーズ】
についてのお話をしてきました。
<2022.4.15「私の職業は○○です」から
経営の視野が変わる>
https://muratax.com/2022/04/15/5106/
今日もそのことに続けていきます。
■『顕在ニーズ』とは、
お客様がその商品やサービスを
購入する際に、期待している…
すなわち
【この価値を得たい
と認識しているニーズ】
ですね。
一方『潜在ニーズ』とは、
お客様が商品やサービスを
購入する段階では想定していなかった、
いわば
【真のニーズ】
であると言えるでしょう。
■極端な例かもしれませんが、
自転車を購入する際、お客様は
【移動手段としての購入】
を検討されているかもしれない
わけですが、
自転車の売り手側からすると、
【移動手段だけではなく、
ライフスタイルの一環として、
健康の増強がしやすい】
ということであったり、または、
【その自転車に乗ることで
モチベーションが上がるような
カッコ良い外装を整えた自転車】
ということを価値として
アピールすることがあるかも
しれません。
そのような
【お客様が購買をする当初は
想定し得なかった次なる価値】
というものが潜在ニーズである
と言えるでしょう。
■そして、
この『潜在ニーズ』は、
場合によっては
商品やサービスの売り手側に
見えているケースもあるのですが、
その一方で、
【潜在ニーズが明らかになっていない】
ということも往々にしてあるもの。
結局のところ、
ニーズを感じる方は
お客様そのものですので、
【お客様の感情を動かさない限りは、
この潜在ニーズも発掘されない】
ということ。
そのようなことから考えると、
【お客様とのコンタクトや
お客様へのさらなる合理的なアプローチ】
をしないことには、この潜在ニーズに
辿り着くことができず、
顕在ニーズだけの
商品やサービスの提供を
してしまっているようでは、
【同業他社のひしめく
レッドオーシャンに身を投じてしまう】
ということにもなりかねません。
■私自身、
経営の相談に乗らせていただく中で、
少なからずアドバイスをさせて
いただくことが、
【お客様同士の交流を
図っていただいてはどうか】
ということ。
これは、その商品やサービスの
ユーザー同士で情報を共有し合う
ことにより、
まずその方々同士の信頼関係が
芽生えるものですし、
そういったコミュニケーションを
する中で、
【自社に対するさらなる
何かしらの期待や新たな価値
が生まれてくること】
も考えられます。
■そして何より、
そのお客様同士の
コミュニケーションの先には、
【自社とお客様との間に、
もはや商品やサービスの垣根を越えた
大きな信頼関係が生まれる】
ということもまた考えられるもの。
そうなると、双方向での
コミュニケーションが
取りやすくなるわけですので、
【お客様が真に求めている、
まさに潜在ニーズを発掘できる
可能性がある】
ということなんですね。
■現に私自身も、
税理士業務においては、
顧問のお客様同士をお繋ぎすべく、
『TEAM MURATAX』という顧問先の会
(お客様の会)を作らせていただいていて、
(名前が村田で良かったと
思える瞬間(笑))
実際のところ、
【お客様同士で関係性が生まれ、
実際にビジネスに発展している】
ということも少なくありません。
■そのような中感じるのは、
【経営者は孤独である】
ということなんですね。
もちろん社内のスタッフや取引先など
関係する人は多いものの、
よくよくお話を聞いてみると、
どうしても相談できない悩みなどが
ある様子。
そのようなことを、
【お客様同士でお話しすることにより、
より昇華した状況での解決策が見える】
ということもまた少なくない状況。
■いろいろ述べてはきましたが、
真に大切なのは、顕在化された
商品やサービスのニーズではなく、
【現在において発掘されていない
本来のいわば潜在的な商品やサービスの
ニーズである】
と言えるでしょう。
そして往々にして、
これを可能にするには
【お客様に商品やサービスを
購入することの域を超えて
自社に関わっていただく】
ということ。
もちろんこれには、
経営方針などの塩梅もあるか
と思うのですが、
【上手に取り組むことにより、
上述してきたような効果が
生まれることもまた期待できる】
というもの。
■経済状況や
経営状況の変化が目まぐるしい
この現代社会において、
我々微粒子起業家にとって必要なのは、
やはりこういった
【人と人との繋がり】
であると言えるでしょう。
【その人と人との繋がりを
生むためにはどうすれば良いか】
ということを模索し、
またその延長線上に上述してきた
【潜在的なニーズを求め、
微粒子起業家としての
経営を進めていくこと】
を今一度考えてみては
いかがでしょうか。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・お客様が真に求めていることは、
その業界の顕在的なニーズのみならず、
【むしろまだ発掘されていない
潜在的なニーズである】
と言える。
・この潜在ニーズを発掘するためには、
場合によっては、
『商品やサービスの売り手とお客様』
という関係を少し超えて、
【双方向でコミュニケーションの
取りやすい関係を構築すること】
が重要であるとも言える。
・我々微粒子起業家にとって
真に求めるべきは、
『商品やサービスの強化』
というよりもむしろ、
【人と人との繋がり】
ではないだろうか。
【その人と人との繋がりを
強固にするためには
どのようにすれば良いか】
ということを考えてみるのもまた、
経営の思索としては大切なことである
と言える。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。