2022年10月1日【法人の申告】を自分でする功罪について
今日から10月。
今日は朝5時頃から事務所の氏神様である
高宮八幡宮へ朔日参りへ。
朝の澄み渡った空気のもと、
荘厳な精神でお参りをさせていただきました。
今月もこうやって無事にスタートが
切れることに心より感謝です。
さて、本題です。
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■私が税務相談に乗らせていただく中で、
個人事業の方にアドバイスをさせて
いただくものとして少なくないのが、
俗に言う
【マイクロ法人の設立】
について。
マイクロ法人とは、
個人事業にかかってくる
国民健康保険料を削減するため、
法人の方で個人事業とは違った事業の
売上を立てて、
最低限の役員報酬を設定することにより、
【社会保険料を合法に安くする】
ことを主な目的とした法人
なんですね。
■そのような状況になると、
【個人事業の確定申告に加え、
マイクロ法人の法人税の申告も
必要となる】
ということに。
そうなると当然、
【外部へ申告する労力や手間などが増える】
というものです。
個人事業と同じく手続きを
すべきものとしては、
【税務署に対する申告】
ですね。
『法人』なので、個人事業主が
所得税の申告をしていたのが、
法人の場合は
【法人税の申告に変わる】
ということ。
■そして『法人』となると、
【その法人が所在する都道府県と
市区町村にも申告が必要】
となります。
【法人都道府県民税】と、
【法人市町村民税】
というものですね。
大きくこの3種類の申告書を
それぞれ提出しなければならない
ということになります。
■またそれに加え、
法人の場合は
代表者である自分に対して
【役員報酬】
を支払いますので、
この役員報酬に対しては
【年末にその役員報酬分の年末調整】
をすることが必要。
年末調整をして法定調書合計表を
税務署に提出し、
給与支払報告書を自分が住んでいる
市区町村に送付する。
そしてそれに伴い源泉所得税も出るため、
その税務署への納付や、
自分に対する還付手続きをする。
その他にも、市区町村に対し
償却資産税の申告なども
場合によっては必要となります。
(覚えなくても大丈夫です。
こんなに大変なんだなぁ…
という記憶が残る程度で(笑)。)
■そしてさらに大変なのが、
冒頭に書いた、
【法人税の税務署への申告】
なんですね。
何が大変かと言えば、
大きく
【申告書】と【決算報告書】
を税務署に提出する必要があるのですが、
この申告書が超専門的なものなので、
【実質自分で作成するのは不可能】
ということ。
決算報告書に関しても
通常の個人事業でいう
青色決算書の内容に加え、
『勘定科目内訳明細書』や、
『減価償却明細書』などの作成が
必要となるため、
これもやはり専門的な知識がないと
対応するのが難しいもの
と考えられます。
■そのような状況ですので、
たとえ規模の小さい
マイクロ法人を作ったとしても、
『法人』には変わりないわけですので、
【上述してきた申告書関係の作成と
提出が必要となる】
ということに。
これを自分でやってしまうと、
【提出すべき書類が
提出されていなかったり、
それにより思わぬ税務上の
損害を被ったりする】
ということも考えられます。
■したがって、
【マイクロ法人の申告に関しては、
やはり税理士にその作成を依頼する
のが得策】
と言えるでしょう。
当然税理士報酬は発生してくるのですが、
その報酬と、自分で作成することによる
未来の損害とを天秤にかけると、
通常の場合税理士報酬を払っていた方が、
その損失は免れることができる
わけですので、
【トータルするとプラスになる】
ことが少なからずあります。
■何となく、
個人事業の延長で法人税の申告を
しようとするものではあるのですが、
法人税の申告は上述してきたように、
【多くの専門知識の融合的なものである】
というもの。
『餅は餅屋』ということで、
法人税関係の申告は積極的に
【(私でなくてもいいので)
その専門家である税理士に
相談と依頼をすること】
を強くオススメいたします。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・法人の申告は、
【税務署や都道府県税事務所、
市区町村への申告】
のほか、
【年末調整や償却資産の申告など
様々な種類の申告があるもの】
と心得ておくべし。
・中でも大変なのが、
【税務署に対する法人税の申告】。
個人事業に加え多くの必要書類がある上、
その内容は極めて専門的であるため、
【これを自分で作成するのは
実質困難である】
と言える。
・結果として、
【提出すべき書類を提出していなかった】
などということにより、
【自分で申告をすることで
損失を被ること】
が想定される。
・したがって、
【法人に関しては、適切にその申告を
税理士に相談して依頼する】
ということを
積極的に考えたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。