2023年2月21日「お客様は神様ではない」という微粒子企業家の信念
今朝になってインフルの症状も
だいぶ落ち着いたかと思いきや、
お昼過ぎより激しいのどの痛みと、
発熱が。
三女もかなり元気だったのに、
また40度の発熱。
村田家、いろいろと波乱状態ですが、
何とか乗り越えていきたいと思います!(笑)
…唯一、妻はいたって元気です。
いったい何者なのでしょう…(滝汗)
さて、本題です。
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■もう『昭和の時代』のこと
なのかもしれませんが、
【お客様は神様です】
という言葉がありましたね。
三波春夫さんのオフィシャルサイトに
その意味が語られていました。
(本記事とは直接関係しませんが…)
<三波春夫さんオフィシャルサイト
「お客様は神様です」について>
https://www.minamiharuo.jp/profile/index2.html
現在もあるのかもしれませんが、
【私は真っ向から反対】
というところ(笑)。
(決して三波春夫さんのことを反対して
いるのではなく、この言葉の一般的な
解釈としてのことについてです。
念のため申し添えます…。)
■というのも、
これは以前より再三述べさせて
いただいているところではあるのですが、
【商品やサービスを提供する側と
それを受け取るお客様との
関係は水平でなければならない】
と思っているからです。
つまり、
【商品やサービスの提供される内容】
と、
【お客様にお支払いいただく料金が
均衡していなければならない】
ということ。
■ただ、
商売の理想から考えると、
【少し商品やサービスの提供内容が
頂戴する代価より上回っている】
ことが理想かなというところ。
したがって、逆に言えば、
【この両者が均衡していない
ビジネスは商売として成立しない】
と思うんですね。
低価格で商品やサービスを
提供したのに対し、
当然その低価格の料金を
頂戴するわけですが、
その料金を頂戴した上で、
【思いもよらぬクレーム】
を浴びたりするなどということは、
実際のところよく聞く話では
ないでしょうか。
■そうなると、
提供した商品やサービスの内容と
頂戴した代価がせっかく(低価格で)
均衡していた中で、そういった
【クレームをもらってしまう】
ことにより、
【お客様の立場の方が上に立ってしまう】
ということが考えられるもの。
これは両者が均衡していない状況であり、
【ビジネスとしてはかなり厳しい】
のではないかなというところです。
では、どうやったら両者が
均衡するのでしょう。
これは端的に言えば、
【商品やサービスの提供者側が
お客様を適切に選んでいく必要がある】
ということでしょう。
■結局のところ、
商品やサービスの提供者側が、
自社の状況にそぐわないお客様を
選んでしまうことにより、
その料金とサービスの内容が
均衡してなかったり、そもそも
【お互いの価値観が合わなかったり】
ということが考えられるわけです。
こうなると利益以前に、
【精神的なストレスが相当なものになる】
のではないかと私は思っているところ。
実際のところ、上述してきたことを
私は強く痛感しており、
それは開業当初はいわゆる
【値下げ合戦に参戦してしまい、
良質とは言えないお客様に
恵まれてしまった…】
という経緯があったためです。
■当然、
スタートの段階ですので、
【そのような状況になることは
致し方なかった】
というところもあるのですが、
【もっと考えて経営をしなければ
ならなかったな】
と今となっては猛省しているところ。
そのような中でまず考えるべきは、
【どのような形で商品やサービスを
提供するのか】
ということではないでしょうか。
■私に関して言えば、
従来の税理士事務所とは、言わば
【真逆とも言えるビジネスモデル】
を考えており、従来の多くは
【毎月一度膝を突き合わせて面談をする】
というものだったのですが、
私の場合は、
基本的に3ヶ月一度の面談で、
お客様にお支払いいただく
顧問料のコストを下げ、
なおかつやりとりはチャットなどの
ツールに集約して、
【極力電話や対面でのお話をしない】
ということを徹底しています。
もちろん3ヶ月一度のご面談は
契約通りさせていただくのですが、
その他に関しては上述した
【チャットで完結している】
という状況がほとんどなんですね。
■むしろ、
チャットなどでファイルを共有し合い、
視覚的にお互い確認していく方が、
【シンプルでわかりやすかったりもする】
というところ。
そしてこういったチャットツールの
良いところが、
【同時に複数のお客様との
やりとりができる】
ということ。
電話だとどうしても、
「一人と話して終わり、
また一人と話して終わり…」
という永遠のサイクルを繰り返して
いくことになりますので、
正直なところを申し上げると、
【時間がどれだけあっても足りない】
というものでしょう。
しかしながらチャットに関して言えば、
場合によっては音声入力などで
返信もできますし、何より
【相手の時間を考慮せずに
チャットすることができる】
ということもまた大きな魅力
と言えるでしょう。
■逆に言えば、
こういったチャットでの対応や、
3ヶ月に一度のご面談ということに
ご理解いただけない状況であれば、
【契約自体をお断りする】
ということも少なくありません。
そして、初回の面談でお話を進める中で、
「どうも話の論点がズレるな…」
ということがあれば、
それはそもそもの
【お互いの価値観が合っていない】
というようにも考えられるわけですので、
そのような前提が
わかっている状況下においては、
【契約そのものを進めない】
という選択をさせていただくわけです。
■結局のところ、
こういった私なりの
【こだわりのビジネススタイルを貫く】
ことにより、
【より多くのお客様に商品やサービスが
提供できる】
わけですし、
スタッフの勤務体制においても、
【柔軟にプライベートとのバランス】
をとりながら、仕事を進めてもらう
ことができるわけですね。
そのような観点から言えば、
【スタッフに関しても、
やはり同じ価値観を持っていること】
が大切ですし、逆に、
一緒に仕事をする中で、
この価値観の共有ができない
ということであれば、それは
【弊所とのご縁がなかったもの】
と考えるほかないでしょう。
■雇用関係においても、
【仕事をしてもらう内容と
給料が均衡していなければならない】
ということがあり、そもそも
【信頼関係がないことには、
雇用関係自体が厳しくなる】
というものでしょう。
しかしながら、これは経営者としては
何とも言えないところなのですが、
現状の労働法からすると、
【雇用される側の方が強い立場に
あるのが現状ではないか】
と思っている次第です。
そういった強い立場を誇示して、
無理難題を突きつけてくる
スタッフに関しては、
当然それに応じた対応を
しなければならないでしょうし、
そういった面で
【経営者側がスタッフを選び、
またスタッフも仕事をする環境を選ぶ】
というのが、
【雇用主とスタッフとの
真に均衡した関係】
であるのではないでしょうか。
■結局は、
得意先との関係であれ、
自社のスタッフとの関係であれ、
【人間関係に始まり人間関係に終わる】
というものでしょう。
そしてその人間関係が、
経営においての価値観の共有にも
繋がるものですので、こういった部分は、
当初の段階においてしっかりと
その理念や経営に対する想い、そして
【商品やサービスの提供方法やその内容、
お客様に対する満足を考えることなど…】
そういった点を総合勘案し、
経営の方針を決めていくべき
ではないでしょうか。
■どうしても
経営が大きくなってくると、
そういった価値観にそぐわない
お客様やスタッフが入ってしまうことにより、
【内部崩壊をしてしまう】
という可能性が高くなってしまいます。
そのような観点からも、
【まずは経営がどうあるべきか】
ということを適切に考慮し、
その経営の打つべき一手を思索することは
大変重要ではないかと思うところです。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・経営において大切なことの一つとして、
【売上先であるお客様を選ぶ】
ということが考えられる。
・経営の理想の姿を想起して、
その理想の姿に近づけていくためには
【どんな思索と行動をすれば良いか】
ということを考えることこそ、
まず会社経営の第一歩として
取り組みたいところ。
・経営において、
【経営の価値観の共有】
は何より大切であり、これは
【得意先のみならず自社の
スタッフであっても同じ】
であると言える。
・結局のところ経営は、
【人間関係にスタートし、
人間関係に終わると】
言っても過言では
ないのではないだろうか。
・適切にその経営の全体像を俯瞰し、
【自社がどうあるべきか】
ということを念頭に置いて、
経営の一手を模索し続けたい
ものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。