2024年4月29日『現金売上』は【その証拠を適切に残しておく】ことを意識する
今日の福岡は終日雨模様のようですね。
雨は嫌われがちなものですが、
雨独特のポツポツという雨音も、
なかなか風情があって良いものです。
不快を快に変える習慣をつけることも、
もしかすると、人生を楽しく生きることができる
秘訣なのかもしれませんね。
さて、本題です。
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■税理士としていろいろな
社長の話を聞いていると、
よく『税務調査の話』
になることがあります。
そしてその税務調査に関して、
【明らかに認識が誤っていること】
ということがありますので、
今日はそんなことについてお話を
していきたいと思います。
■少なからぬ場合、税務調査に関しては、
【いろいろな情報が流布しており、
その情報が誤っている】
ということがあります。
その中でかなり多いのが、
【申告書を提出しただけ】
であるにもかかわらず、それを
【「税務調査に通った」と表現している】
ことなんですね。
申告書を提出することは
誰にでもできるもので、
【その後、税務調査に移行するか
どうかという問題ある】
わけです。
そしてその税務調査に移行した際は、
基本的にそれなりに調べられること
になりますので、
【そうそう簡単に乗り切れるものではない】
ということは知っておくようにしたいもの。
■その中で、
現金商売をしている人で、
『申告をしていない』というケースが
あるかもしれませんが、
そのような方から発せられることとして、
「申告しなくてもバレてないよ」
ということが。
この考えに関しては相当危ないと言うべき
もので、もし税務署に目をつけられ、
過年度分まで遡って
申告を要求されるとしたら、
【相当な税負担になる】
ことが想定されます。
その上、過去の申告をしていなかった
ことによる加算税や、延滞税なども
かかってくるため、
本当に大変なことになると考えておいた
方が良いでしょう。
■そんな中、
現金商売については要注意です。
現金商売については、
【証拠が残りにくい】
ということもあり、税務調査官が
【前もって客を装って現場に来る】
ということがあり、
【その客として支払った代金が適正に
売上高に計上されていなかったこと】
が税務調査で見つかった場合、
相当厳しく追及されることになるでしょう。
■そもそも、
【売上が立っているにもかかわらず
それを帳簿に計上していない】
ということ自体が大きな問題であるわけで、
それは自業自得であるとも言えるでしょう。
しかしながら注意してほしいのが、
【現金売上を適切に帳簿に記載している】
にもかかわらず、税務署から
【疑いをかけられることがある】
ということなんですね。
■結局のところ、
現金の売上というものは、
証拠が残らないため、
【税務署もその計上にミスがないか】
ということを血眼になって探すというもの。
そのような際大切なのが、
先ほどとは矛盾してしまうような
表現なのですが
【証拠を残しておく】
ということなんですね。
仮に現金売上に関して証拠が
残らないとしても、
【何かしらの証拠を『作っておく』】
ということが必要であるわけです。
■その一つとして、AirレジやSquareなどの
通販でのツールを利用して、
【現金売上もその中に入れ込んでしまう】
ということ。
これをすることにより、現金売上も
もれなく機械を通して把握することができ、
【その機械の履歴が大きな証拠になる】
ということも少なくないでしょう。
■また、場合によっては
LINEやチャットツールなどにより
予約のやりとりをし、
【現金手渡しで売上が立つ】
ということもあるかもしれません。
そのような際は、そういったLINEや
チャットツールが大きな証拠となりますので、
そういった点に意識をしてLINEや
チャットツールを使うようにしたいものです。
■また、その日の現金売上をExcelや
スプレッドシートに整理しておき、
それを証拠書類とすることも有効かも
しれませんね。
ただその作成したものも
偽装されたものという
【疑いをかけられる可能性】
もありますので、
上述したLINEやチャットツールなどとの
【合わせ技によりこれを証拠とする】
ことも有用ではないかと思う次第。
■大切なのは、税務調査に入られた際、
【税務署の指摘に対して適正に反論できる
証拠を備えておく】
ということ。
そのような視点を持って税務調査について
正しい知識を持ち、
【適切に理論武装をして調査に備えたい】
ものですね。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・税務調査において、
特に現金売上の業種については、
【税務署が疑いをかけてきやすい】
ということを心得ておくべし。
・どうしても証拠が残りにくい現金売上
ではあるものの、
【AirレジやSquareなどの機械を通して
現金売上を管理すること】
も有用である。
・大切なのは
【現金でその額をやりとりした
という証拠を残しておく】
ということであるため、
【LINEやチャットツール】
なども証拠として有効であるもの
ということを把握しておきたいところ。
・どうしてもその証拠が曖昧になってしまう
現金での売上であるが、
税務調査を意識して備えることにより、
【その証拠を残しておく】
ということを明確に意識して、
日々の経営に取り組みたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。