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トップページ ブログ > 税務について > お餅ときなことの対応関係から、在庫の計上漏れを考える

2018年5月28日お餅ときなことの対応関係から、在庫の計上漏れを考える

「それも在庫になるんですよ…」

 

こんばんは。

福岡市中央区天神の【あなたの財布の見張り役】、

税理士の村田佑樹です。

(旧ブログはこちら

 

最近インターネットの普及もあり、ホームページを作成するということを事業にしている企業が増えてきました。
ただ、その税務の捉え方は少し特徴的なものがあります。

今日はその中でも、税務調査で指摘されやすい在庫についての考えを見ていくことにします。

 

1.ホームページの制作にも在庫はある


ホームページの制作に関する経費としては、

・自社の従業員の人件費
・外部に委託する場合のシステムの作成料等の外注費

大きくこの2つに分けられます。

2.売上原価と考えていくもの


ホームページの制作料は当然のことながら売上として計上していきます。

これに対してホームページの制作に直接関わってくる外注費があるわけです。

売上原価となるべきものは必ず売り上げに対応している必要があります。

ホームページを納品して初めて売上高が計上される。

それと同時にこの売上高に直接関わっている外注費も計上されるというわけです。

この外注費が【売上原価】と言い換えられます。

 

3.外注費も在庫として考え得る


では、期末時点で納品はしていないものの、外注先の支払いは終わっている【外注費】はどうなるのでしょうか。

上に述べたように、外注費として計上するには売上と直接対応している必要があります。

納品が終わらず売上高が上がっていないのに、外注費が一人歩きしているという状況は絶対にないわけです。

そうなると、たとえお金を払って外注費として計上していたとしても、税金を計算する上では
売上と紐付いていないため、これは経費として認められず【在庫】として考えていきます。

この在庫の計上漏れがすごく多いのです。

税務調査としては格好のターゲットとしてやり玉に挙げられます。

くれぐれも、ホームページ制作における外注費の在庫計上には注意を払っておきたいものですね。

ちなみに、自社の従業員の給料も原則としては在庫という考えになるのですが、
継続して経費にしていれば、必ずしも在庫に振り替える必要はありません。

 

最近我が家では、空前のお餅作りブーム。

白玉から始まり、今や桜もち、きな粉もちまで。

このきな粉に少しの塩と多めの砂糖を入れたものが子どもたちは大好物。

まだお餅ができていないにもかかわらず、きな粉にむせながらも味見、味見、味見…

売上と売上原価の対応関係ではありませんが、きな粉はお餅と直接対応するものなので、単独で食べると、おいしいはずはないよ!

などと言えるわけはありませんが、

 

きな粉を食べて笑い、きな粉を飛ばし、部屋中をきな粉だらけにすることだけはどうぞご勘弁を…

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