2024年7月21日「本日7周年を迎えました!」インボイスの処理で真に考えたいこと
本日、村田佑樹税務会計事務所は創立7周年を
迎えました。
皆様の支えがあって、ここまで来ることができ、
本当に感謝しております。
今の想いを、簡単にではありますが
投稿してみました。
Facebookの投稿
いろいろと語りたいことは山ほどありますが、
このことはまた後日に譲るとして、本日の本題です。
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■ここ最近は5月決算法人の申告業務に
 追われている状況なのですが、
 だんだんと消費税の申告が面倒に
 感じてきたなというところです。
 消費税の申告については、
 インボイスの登録をしていれば
 その申告は避けられないというもので、
 その計算方法として、インボイスの2割特例、
 
 簡易課税制度選択届出書を提出している
 場合は簡易課税、
 そして原則課税の3パターンに
 その計算方法が分かれることになります。
■前者二つの『2割特例』と『簡易課税』
 については、
 売上のみを考慮して消費税を計算するような
 イメージになりますので、
 その経費の支払いについては、消費税
 のことを考慮する必要がない計算方法
 となり、
 実のところ「かなりラク」というところ
 なんですね。
■しかしながら一番最後の
 原則課税については、
 売上でもらった消費税から経費などの
 支払いに際して使った消費税を差し引いた
 差額を税務署に納付するという仕組みで、
 なおかつ、その経費の支払先が
 インボイスの登録をしているかどうかにより、
 その経理が変わってくることに。
 また、従来からの軽減税率についても
 その注意が必要であるということで、
 どうしても経理処理が困難な状況になる
 という状況。
■また、インボイスや軽減税率のみならず、
 その支払いが課税なのか非課税なのか
 といったことや、
 海外からの役務提供などの場合は消費税が
 免税であるなどということも考慮して、
 その経理処理を明確にしていかなければ
 なりません。
 そして上述した私が面倒だと感じている
 というのが、ズバリ、
 『インボイスのこと』なんですね。
■その相手方がインボイスの登録を
 しているかどうかにより、
 その仕訳による課税区分が
 変わってくるということになりますので、
 こういった点はどうしても面倒に
 感じざるを得ないかなというところ。
 そしてこのインボイスを厳密に管理する
 ことによる事務的なコストもしっかりと
 念頭に置いておかなければならないでしょう。
■結局のところ、
 こういったインボイスに厳格に対応
 しようとした結果、
 事務の方のコストが増えたり、
 税理士報酬が増えたりという状況であれば、
 コストの増加具合と、仮に税務調査で
 インボイスのことで指摘があった場合の
 税負担の増加具合と比べて、
 実際のところはどうなのかな…と思って
 しまうものですよね。
■場合によっては、
 前者の事務負担のコストを前提に考えると、
 ある程度ざっくりとインボイスの処理 
 をしてしまうということも、選択肢の
 一つなのかもしれません。
 インボイスの会計処理が誤っていたから
 といって、かなり多額の消費税の追徴課税を
 
 強いられるということでもないかな
 という感覚ですので、
 そのあたりは、教科書的な判断ではなく、
 あくまでも経営において『手元により多くの
 現金を残す』にはどのような手を打てば
 良いかという視点に立ち、
 
 経営において有用な手を打つということも
 また検討の余地があるのではないでしょうか。
 
■というわけで今日は、
 税理士としての視点としては少々どうかな
 と思うところはあるのですが、
 経営においての原理原則に立ち返って、
 こういったインボイスの処理に
 コストを費やすべきかどうか
 ということにまで視点を持っていき、
 
 消費税の経理処理や申告についての
 考察をしてまいりました。
 なにはともあれ、経営において
 現金は血液とも言える存在ですので、
 上述してきたようなことを参考にして
 いただき、有用な経営判断をして
 いきたいものですね。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・経営においては、
 消費税のインボイス制度を適切に理解して、
 その法に基づいた経理処理をする
 ということが原則であると言える。
・しかしながら、 
 インボイスを厳密に処理するがあまり、
 管理コストや事務コストの負担増加の
 度合いも経営者として把握しておきたいもの。
・そういった点から考えると、
 事務負担の増加と、
 インボイスによる万一の追徴課税の増加
 といった点を比較して、
 手元により多くの現金が残るのは
 どのような方法かということを
 考察することもまた、
 経営者として大切なのではないだろうか。
・真に大切なのは、
 
 経営において血液とも言える現金を多く残し、
 より良く循環させることであるため、
 そのような視点を念頭において、
 経営においての真の選択をして
 いきたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。	





