2024年10月9日役員報酬設定にあたっての【予算の考え方】
今日の福岡は久しぶりに晴れそうです。
ここ数日は出張も重なっており、
長くウォーキングもできていないので、
今日はまた新たな気持ちで
ウォーキングに出かけたいと思います。
さて、本題です。
------------------
■過去にもよく書かせていただいていますが、
法人の決算を迎えた際に、
翌期の役員報酬の試算をすることが
少なからずあります。
その際には、翌期の法人の利益を試算して、
そこから逆算するような形で役員報酬を
設定するのですが、
この損益の見込みを試算するにあたって、
前提を揃えることは大変重要です。
■まず、『無計画な設定はしない』こと。
これは当然と言えば当然なのですが、
経営計画を作成するにあたっては、
希望ある未来に向かっての計画を作成する
ものですので、必然的に、
目標とする売上や利益は大きくなること
が想定されます。
しかしながら、
この役員報酬の試算においては、
ある程度現実的なところを見据え、
そこに役員報酬を充てがう形で
組み立てていくことが大切です。
■とはいえ、
全くそういった希望のない状態で現実的な面
だけを見て損益を試算すれば良いかと言えば、
経営を考えるにあたっては決してそれも
良いとは言えず、
当然のことながら、希望ある未来を
見据えた計画をも考慮して、
売上や利益を作っていく必要がある
というものでしょう。
ただ、現実面での役員報酬を決定する
わけですので、
単なる希望的観測をもとに作られた
利益をもとに役員報酬を決定するわけには
いかないという面も。
■そのように考えた際、
希望的観測と現実面との真ん中を取る
ような形で損益の試算をするのが大切かな
という感覚なんですね。
ということが私の持っている定説
ではあるのですが、
そこから一歩踏み出した形で損益の試算
をすることもまた重要であると
私は考えます。
というのも、どうしても売上や利益の予算を
立てた際に、その予算の数字を見据えて
経営を組み立てていくわけですが、
往々にして、その決めた予算を上限とした
売上や利益に止まるということが少なくない
状況です。
■そのように考えると、
やはり目標は高い方が良いとも言え、
その高い目標に向かって経営を組み立てて
いくという視点も大切かなという感覚
なんですね。
また、『経営計画』とこれまで書いてきた
『役員報酬の設定』は、ある程度区分け
しないといけないわけですが、
経営計画を立てることにより、そこに
現実が近づいていくとしたら、
当然そこに合わせて役員報酬も設定すべき
ということになります。
■そういった面において、
希望的な未来と、現実面の真ん中あたりで
予算を立てた方が良いということ
ではあるのですが、
繰り返しになりますが、目標はできるだけ
高く掲げた方が、そこに到達しやすくなり、
また、圧倒的に高い目標を掲げることにより、
現状では到達し得ないということに気づき、
大きな経営においてのパラダイムシフトに
繋がるということも少なくありません。
■…とここまで
いろいろ書き連ねてきたのですが、
この役員報酬設定の際の考え方として、
希望的な未来と現実面の真ん中を取る
という方法と、
圧倒的に高い目標を掲げて、
その目標に向かって経営を進めるが如く、
あえてその役員報酬も高く設定して、
そこに現実を近づけていくという視点も
また重要であると言えるでしょう。
■こういった点においては、
その人のタイプにより、どちらが
向いているかどうか、
また、このどちらでも方法のない予算の
策定方法が向いているのかということが
あるかと思いますので、
経営者である自分自身がしっくりくる
考え方をもとに、この予算の設定を
心掛けたいものですね。
------------------
《本日の微粒子企業の心構え》
・役員報酬の決定をする際に、
予算の作成はかなり重要であると言える。
・単なる希望的観測をもとに作成された
予算は、机上の空論となってしまいがち
なものであるが、
その一方で、高い目標を掲げれば、
そこに到達し得る経営の思索を
組み立てるものであり、
そういった点において高い目標を掲げる
ことは重要であるのではないだろうか。
・とはいえ、現実面も大切であるため、
希望ある未来と現実面の真ん中をとって、
その予算を作っていくこともまた重要
であると言える。
・大切なのは、経営者である自分自身が
しっくりくる予算の作成方法を見定める
ことであるため、
自分に合った予算の設定方法を決め、
また同時に、希望ある未来に向かって
経営を進めることを考えたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。