2024年11月4日まず押さえておきたい【年末調整の流れ】
昨日の冒頭にも書かせていただきましたが、
年末に差し掛かってきており、
次第にタスクが山積みになってきましたので、
今日は終日仕事でフル稼働の予定。
タスクはためずに、極力その場でさばくこと
が私の中での鉄則ですので、
その自分の中の決め事をブラさないように、
今日一日取り組んでいきたいと思います。
タスクのことについては、一年前にも
同じようなテーマで書いていました。
<2023年11月21日【タスクが山積み】の時
にやるべきこと>
https://muratax.com/2023/11/21/7154/
こちらも参考までに。
<2022年2月12日「仕事が多くて
終わらない!」そんな時は・・・>
https://muratax.com/2022/02/12/4901/
さて、本題です。
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■年末調整が次第に本格化しており、
税務署からも年末調整の案内が
届いていることかと思います。
そこで今日は、年末調整の簡単な流れ
についてお話をしてみたいと思います。
■まず最初に、年末調整の対象となる
従業員の方や役員などを
確認していきます。
そして、その年末調整の対象となる方
については、扶養控除等申告書を
確認して、
もしまだ記載してもらっていないよう
でしたら、それを記載してもらうこと
になります。
この扶養控除等申告書があって初めて
年末調整ができるようになりますので
注意するようにしましょう。
<国税庁HP->
令和6年分扶養控除等申告書
■そして、その他にも生命保険料など
があれば、保険料控除申告書あったり、
今年に関しては、定額減税関係の書類が
組み込まれた配偶者控除などを受ける
ために必要な書類を準備することに
なります。
■その中で生命保険料や前職分の源泉徴収票が
ある場合は、
そういった書類の原本をその従業員の方から
預かることになりますし、
場合によっては、障害者控除、
ひとり親控除や寡婦控除、勤労学生控除
などの控除がある際には、
そういった控除の状況も扶養控除等申告書
を通じて把握していきます。
■そもそもの問題で、
この扶養控除等申告書にそういった情報が
記載されていないことがありますので、
書類を配布する段階で、そのような点
について的確に記載してもらうように
依頼しなければならないでしょう。
■そしてその後は、その書類に基づいて、
また、年間の賃金台帳に基づいて
年末調整をしていくわけですが、
場合によっては住宅ローン控除が
あるかもしれません。
住宅ローン控除の2年目以降は年末調整でも
控除することが可能ですので、
その点も忘れないようにすることに調整する
ようにしましょう。
■そして、今年に関しては定額減税の関係
もありますので、
その定額減税(年末調整の場合の定額減税
を「年調減税」といいます。)も
適切に反映させるようにしましょう。
■さらに、その年末調整が終わった後には
その終わった結果の源泉徴収票を
従業員や役員に交付することに
なります。
またそれとともに、源泉所得税の納付書を
作成し、毎月納付の場合は1月10日まで、
納期の特例の適用を受けている場合は
1月20日までに、それぞれ源泉所得税を
納付していくことになります。
さらには、源泉徴収票をその役員や従業員
の方がお住まいの市区町村に提出
することに。
■この市区町村に提出する源泉徴収票の様式を
「給与支払報告書」というのですが、
これは1月31日までに提出すること
になります。
また、法定調書合計表といった書類も
同じく1月31日までに提出することになり
ますので、
このような年末調整に付随する業務にも
十分注意するようにして、
書類を提出するようにしましょう。
■ここまで簡単にではありましたが、
年末調整の全体的なフローについて
見てまいりました。
かなり簡略化はしてきたのですが、
その他にも年末調整については
ここに書ききれていない論点もあるため、
年末調整をする際はくれぐれもそのような
重要な論点にしっかりと着目し、
決して誤ることのないように年末調整を
することを心掛けたいものです。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・年末調整については、多くの工程をもとに、
その役員や従業員の方の年間の所得税を
決定していく作業となる。
・そのフローの中で、その従業員の方
それぞれの扶養や控除の状況、
生命保険料などの支払い状況を的確に
把握していく必要があるため、
書類の回収漏れには十分注意するように
したいところ。
・年末調整が完了した後は、従業員や役員に
源泉徴収票を交付し、
市区町村に給与支払報告書を提出し、
税務署に法定調書法定表を提出する流れも
忘れないようにしたいところ。
・上述したように、年末調整はいろいろな
工程があるため、
しっかりと漏れなく全体像を把握して、
決して抜かりなきよう年末調整をすること
を心掛けたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。