2025年2月27日【役員貸付金】は「とにかく早く解消を!」
昨日の記事の冒頭で、
【寝不足<気合い】
に気持ちを書き替えたというお話を
しましたが、
(昨日の記事↓)
<2025年2月26日「競合がもはや競合でなく
なる」真の商品やサービスの在り方とは>
https://muratax.com/2025/02/26/8705/
なんとか風邪気味ではあるものの、
気合いが強くなっており、
どんな状況でも耐えうる強靭な大木
のようになっている気がします。
(気持ちが何より大切!笑)
さて、そんな強い気持ちを持ちつつ、
本日の本題です。
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■弊所では、税理士のご変更により、
新たな顧問契約をいただく機会が
少なくありません。
その中でよく見受けられるのが、
決算書に残る「役員貸付金」です。
■役員貸付金は、一般的に短期貸付金
などとして表記されることが
多いですが、
金融機関の評価では
『大きなマイナス要素』となります。
なぜなら、役員が会社の現金を
個人的に使っている状態がこの貸付金と
いう状況に表れているというところで、
「どうせこの会社に融資しても、私的に
利用されるんだろうな…」
という評価をされ、融資を受ける際に
悪影響を及ぼしてしまうわけですね。
■そのため、役員貸付金は
『早期に解消すること』が肝要です。
一つの方法として、『役員報酬の増額』
があります。
法人の現金は基本的に役員報酬としてしか
個人に移すことができないため、
いったん役員報酬として法人が個人に支払い、
それを個人が会社に返金する形で、
貸付金を解消します。
これがオーソドックスな方法です。
■また、役員報酬を考える際、
「役員賞与」も併せて検討したいところ。
これは『事前確定届出給与』のことで、
社会保険料(特に厚生年金)の削減に
効果があります。
うまく利用することで、社会保険料の負担
を軽減しつつ、役員貸付金の解消ができる
わけですね。
■過去の記事でも役員賞与のことは
度々書かせていただいていますが、
役員賞与には厳格な取扱いがあるため、
その点には十分注意が必要です。
<【2021.1.11】【法人役員の方へ】
「事前確定届出給与」を有効活用して
いますか?>
https://note.com/muratax/n/n048952a9686c
■さらに検討したいのが、『出張旅費』
の活用です。
一定距離を超える出張をすると、
法人から役員へ日当として支給することが
できます。
<2023年8月8日出張の際に考えたい
【出張旅費以外】のことについて>
https://muratax.com/2023/08/08/6778/
■これは給与所得者と同様、役員にも適用され、
さらには法人の経費に計上できます。
出張の回数が多い場合、この出張旅費も
比例して大きくなるため、
役員貸付金の解消に大きく貢献する可能性が
あるわけですね。
■このように、いろいろな術を尽くして
早期に役員貸付金を解消し、
健全な決算書を作成することが重要
ですので、
特に役員貸付金が発生している状態
においては、
上述してきたようなことを念頭において、
ぜひ実行していただければと思います。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・役員貸付金は、金融機関の評価を鑑みて、
早期に解消すべし。
・役員報酬の増額と役員賞与も検討し、
そして、出張旅費も積極的に活用して、
役員貸付金の解消を目指したいものである。
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今日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。