2018年6月21日講師として話した中で改めて感じたこと~節税の是非~
「節税は経営の足かせにもなり得ます。」
昨日は交流会にお呼ばれし、
少しの時間でしたが、講師としてお話をする機会をいただきました。
こんばんは。
福岡市中央区天神の【あなたの財布の見張り役】、
税理士の村田佑樹です。
1.税理士と言えば【節税】
最初に軽く自己紹介をしたのちに、交流会。
その後、参加者からの質問にお答えするという流れでした。
質問は当然のことながら、お金に関することに。
その中で、「節税に頭を悩ませているのですが、どうしたらよいでしょうか?」
とのご質問がありました。
2.節税も善し悪し
「お金を使う節税とお金を使わない節税があります。」
冒頭でこう切り出しました。
お金を使わない節税は、
例えば社長一人に年間600万円支払っている役員報酬のうち、100万円を奥様に移転する。
そうすると、100万円は配偶者控除の範囲内なので、奥様に税金はかからず、社長の所得も少なくなるため、社長の税金も安くなる、といったことです。
逆にお金を使う節税は、読んで字のごとく、
お金は使うものの、支払う税金は減る。
使ったお金が経費となるので当然のことですね。
でもその一方で、手元から節税のために使ったお金は確実に減ります。
すると、
何らかの事業拡大など経営の転換期というチャンスに、お金がないため手が出なくなってしまう
というリスクが出てくるわけです。
ちょうど昨日のブログにも書かせていただいたことですが、
節税は経営の【必要なコスト】と考えるべし。
そのようなことをお話させていただきました。
過度の節税は、金融機関の評価も下がりますし、融資を受けることも難しくなります。
節税と経営は表裏一体。
しっかりとその原則は押さえておきたいものです。
何はともあれ、昨日は各界の大御所が集うそうそうたるメンバーの下での講演でした。
プレッシャーが本当に大きかったのですが、意外と自分の考えを話すことができ、すごく自信につながりました。
これを糧に、さらに調子に乗って突き進んでまいりたいと思います!