2025年9月21日【融資調達】の深い考察
今日は日曜日ですね。
今日は出雲方面に行く予定がありますので、かなり朝早いのですが、大切な家族との時間を有意義に過ごしていきたいと思います。
さて、本日の本題です。
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先日の記事の中で、銀行融資についてのお話をさせていただきました。
<2025年9月17日【融資調達】の基本的な考え方>
https://muratax.com/2025/09/17/9409/
融資については、金融機関は晴れた日に傘を差し出し、雨の日には傘を取り上げるという性質があるため、
晴れた日、つまり財務状況が良い状態であるからこそ融資は調達しておくべきということを前回お話しさせていただいたところです。
今日はその融資をする際の「攻め方」についてのお話をしていきたいと思います。
日本政策金融公庫を活用した賢い融資戦略
融資について、私は銀行という表現はあまり使うことはなく、「金融機関」という表現するようにしています。
銀行といえば、一般的には地方の銀行や都銀、また信用金庫を指すことが多いのですが、
あえて金融機関と表現しているのは、その中に日本政策金融公庫を含ませているためなんですね。
<日本政策金融公庫>
https://www.jfc.go.jp/
金融機関への融資を考える際、この日本政策金融公庫からの融資も検討したいということが私の中にあるわけです。
というのも、日本政策金融公庫については政府が全額出資をしている機関でありますので、
少し民間の銀行とは毛色が違うような状況なんですね。
そして政府系の金融機関であるわけですので、その融資の審査に関しても、
ある程度の国家の権力を基に評価がされるということもまた考えられます。
日本政策金融公庫を含めた金融機関選び
そのような前提を置いた際、地域の銀行についてはどういう立ち位置なっているかを考えたいところ。
何が言いたいのかといえば、もしとある企業に融資をしようとする際に、
この日本政策金融公庫からの融資が決算書に載っているとしたならば、
日本政策金融公庫の国が審査する基準をしっかりとクリアしている企業なんだなということが理解できるわけですね。
国の目から見て厳しい企業であれば、日本政策金融公庫からの融資は厳しくなるわけで、
その審査基準をクリアしているということは、自分の銀行もこの企業にお金を貸してもよいのではないかという判断をするわけです。
協調融資で銀行評価を高める
そのようなことから、私が最初に融資を調達する企業があった際に提案させていただくのが、
銀行から半分、そして日本政策金融公庫から半分という、いわゆる「協調融資」を検討いただくことなんですね。
こうすることにより、たとえスタートは少額であったとしても、日本政策金融公庫の審査をクリアした融資を受けることができますので、
自然と銀行の評価も受けやすくなるかなというところ。
創業支援融資の活用で低金利に
そして、創業時に注意していただきたいのが、少なからぬ場合、地方公共団体において「創業支援」に関する融資が設けられているということがあるかと思います。
その創業融資に関しては基本的に低金利で借りることができるため、創業時の金利を低く抑えておきたいという局面においては、この創業支援融資を活用した方が良いと言えるでしょう。
こちらは福岡市の創業支援融資ですが、ぜひご参考ください。
https://www.city.fukuoka.lg.jp/keizai/keieishien/qa/FAQ3966.html
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なんとなく融資といえば銀行からと考えがちなものですが、
あえてこの政府系の日本政策金融公庫をかませることにより融資が有利になるということが考えられますので、
融資を検討する際は、ぜひこの日本政策金融公庫の融資を検討することを心がけましょう。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・日本政策金融公庫は政府系の機関であるため、その審査基準も厳しく設けられている。
・厳しい審査基準をクリアした日本政策金融公庫からの融資が通っているとしたら、銀行の評価も通常より緩和されることが想定される。
・融資の調達の際は、このような前提知識を念頭において、賢い融資の取り付け方を考えたいものである。
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今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。