2025年10月5日【経費の有効性】を厳しく見るべし!
今日は日曜日ということで、どこかに出かけたいという話になり、
家族みんなで話し合った結果、弾丸で熊本へ日帰り旅行に行ってきました。
今回は観光というより「食べ歩き」がメインでしたが、
しっかりと食べ歩きのノルマを達成でき、大満足の一日となりました笑。
さて、本日の本題です。
売上と利益は経営の永遠のテーマ
私たちが税務のご面談をさせていただく中で、少なからず経営の話に発展することがあります。
その中でも特に「売上」についてはよく話題に上がるかなというところ。
予定通りに適切に売上が上がっているか、そして売上に関わらず、しっかりと利益が確保できているか…
この点を一緒に考察することが少なくない状況です。
利益を上げる仕組み
利益を上げる仕組みは「売上を増やす」か「経費を減らす」かしかありません。
ですので、この2つのバランスを定点観測することが何より重要なわけですね。
<2022年4月18日利益の仕組みから見る【粉飾の手口】>
https://muratax.com/2022/04/18/5115/
往々にして「経費は使っているのに、売上が伸びない」というケースが見受けられます。
その代表例が、学びのための研修費や、得意先を拡大するための旅費交通費、
あるいは事業拡大を目的とした広告費、
また接待やネットワーク拡大のための交際費や会議費などです。
こうした経費が増えているにも関わらず、
売上や利益に結びついているかどうかを定期的に観測することがとても大切なんですね。
経費には“中毒性”がある
認識しておきたいのが、時に経費には大きな「中毒性」があるということ。
たとえば広告費を投じたのに売上が伸びなかった場合でも、
「今ここで止めたら、もっと売上が下がるのでは?」
「これまで積み上げてきた広告効果が消えてしまうのでは?」
…そんな不安から、ダラダラと広告費の支出を続けてしまいがちです。
経費は数値で測る
しかし、真に大切なのは“数値で効果を測ること”です。
ここでいう数値とは、単なる売上だけでなく、
広告後のクリック率やコンバージョン(成約率)など、具体的な指標を指します。
こういった具体的な数値での観測をしないままの経費は、
単なる「コスト」となり、経営においては大きな痛手になりかねません。
ツールを活用し、数値を見える化
マネーフォワードクラウドなどの会計ソフトを活用すれば、
損益計算書の月別推移を簡単に確認できます。
前期比較や年間比較をすることで、経費の動きを可視化できるわけですね。
経営においては、闇雲に経費を使って売上を伸ばそうとするのではなく、
しっかりと「数値と理論」に基づいた経費の使い方をすることが重要です。
そうしなければ、経営の血液とも言える「現金」があっという間に枯渇してしまいます。
そのため、経費の支出については定期的に適切に観測を行い、
「本当に必要な支出か?」を常に吟味することが大切です。
そして、経営として有効な方向へ経費の使い方をチューニングしていくことで、
経営全体の健全性を高めることができるでしょう。
…なお、今日私たち家族が使った支出は、事業とはまったく関係のないものでしたが、
「家族の絆を深める」「満足度を高める」という意味では、
QOL(生活の質)が大きく向上した、有意義な支出であったと確信しています。
(…と自分に言い聞かせる(滝汗)。)
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《本日の微粒子企業の心構え》
・利益を上げるには「売上を増やす」か「経費を減らす」かの二択である。
・経費の支出が売上に結びついていない場合、その支出を見直す勇気を持つべし。
・効果を測定できない経費はただのコストであるため、経営に必要な支出かを常に定点観測し、数値で判断する習慣を持つべし。
・経費は放っておくと膨張するため、数値を通じた合理的な判断基準を設け、経営の健全な舵取りを行いたいものである。
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今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。