2018年5月2日【経費になる保険】に騙されてはいけません!
「結局税金もってかれるんですね・・・」
法人の決算が近付いてくると、相次ぐ保険の勧誘の電話が。
こんばんは。
福岡市中央区天神の【あなたの財布の見張り役】、
税理士の村田佑樹です。
1.経費になる保険がある
保険って、そりゃ経費でしょ!
という声が聞こえてきそうでもありますが、答えはNOです。
正確には
【必ずしも経費になるとは限らない】
いうこと。
例えば、積立型の保険の場合、多くの金額が経費とならず資産として計上されます。
理由は【戻ってくる前提】の保険だからです。
将来戻ってくることが分っているのであれば、それは言い方を換えるとただの【預け金(資産)】。
そして、戻ってきた将来にこの預け金を取り崩すというわけですね。
要は、経費にもならなければ、収益にもならないわけです。
ただ、掛け捨てなどの保険は、将来戻って来ない前提であるため、
支払った保険料が経費となります。
2.親族には要注意!
保険には養老保険というものがあり、保障と将来の積立を兼ねて保険料を支払っていくものがあります。
保障の部分と積立の部分。
掛け捨ての部分と、将来戻ってくる部分。
となると、経費になる金額と資産計上される金額が混在するわけですね。
ここに目を付けて、節税商品は作られているわけです。
目的は節税+将来の退職金の準備。
注意すべきは
保険金受取人が法人でなく、個人・・・つまり亡くなった方の親族となっているケース。
これは、結果としてその亡くなった方の親族・・・つまり家族の儲けという風に考えていきます。
となると、法人の経費にはなるものの、
【従業員の給与】
として課税されるわけです。
もう一度言いますが、確かに法人の経費になり節税効果はあります。
ただ、個人においては給与として課税・・・つまり所得税や住民税がかかってくるわけですね。
とはいうものの、保険営業マンの【経費になる】という言葉自体は間違っていないわけです。
このように、本質をズバリ見抜く目はすごく重要。
お金のことに関しては、
「本当にそうなのか?」
と慎重すぎるくらい慎重に考えていきましょう。
保険は支払総額からするとかなり高い買い物になります。
くれぐれもご注意を。
【とってもおいしいチョコレート】
という売り文句のチョコを買ったことがあります。
・・・食べてみたところ、とってもマズイチョコレートでした(泣)
【おいしい】は人それぞれですからね・・・
身近なところにも、こういったことは見られるので要注意です!(恥)