2021年9月30日【副業における経費】の考え方
■「このいしょうはいえでつかうんよ。」
最近バレエを習い始めた次女は、
バレエ教室ではもちろんのこと、
家の中でもバレエの練習に勤しんでいます。
そんな中、家の中とは言え
バレエ雰囲気を醸し出したいのでしょう、
それらしきものを着て
練習をしている様子です。
しかしながら私にとっては、
「それが本番用の衣装なのか、
それともそれっぽい家用の練習着なのか…」
どうも見分けがつかないんですね。
見分けがつかない…
これは『副業』ついての大きなテーマでも
ありますので、
今日はそんな副業にまつわる税務のこと
について、お話をしていきます。
■ここ最近、
サラリーマンの方からの
副業に対する相談が増えてきたのですが、
その中で注意すべきなのは
『経費の配分』について。
結局のところ、副業ともなると、
サラリーマンとしての顔と
個人事業主としての顔を併せ持っている
ということになりますので、
【その購入する備品や
その他の支出についても、
サラリーマンの部分と個人事業の部分を
しっかりと区分けすることが必要になる】
というわけなんですね。
■仮に、ペンを1本買うにしても、
「これはサラリーマンとしての
勤務で使うものなのか、
それとも個人事業で使うものなのか…」
を考えるべきだということ。
サラリーマンに関しては
『給与所得』ですので、
その給与所得に対するさらなる経費
というものは認められていないため、
どうしても個人事業の方に
経費として持っていきたいものですよね。
しかしながら、
現実はそういうわけにもいかず、
【しっかりと明確な区分をした上で
経費にしていくことが必要になる】
ということなんです。
どうやって区分けをしていくか
ということに決まりはないので、
【合理的だということを第三者に証明できる】
状況であれば大丈夫、
ということになります。
■場合によっては、
自分の部屋で
副業をしている状況であれば、
その部屋のうち個人事業として
使用している部分として
パーティションか何かで
視覚的に区分けをすることにより、
そのスペースで使用するものは
個人事業の経費とすることも
考えられるでしょう。
大切なのは、
【第三者から見て、
その区分が明確になっているか】
ということなんですね。
■一般的に、
サラリーマンの副業の場合は
ほぼすべての経費がこういった
両者の側面から使うことができるもの
ということが往々にしてありますので、
上述してきたような
【明確な区分け】
はしっかりとしておく必要があります。
携帯電話や自家用車を使用している
場合に関して言えば、
『週のうち何日使用しているか』とか、
『1日のうち何時間使用している』だとか…
しっかりとした区分は難しいにしても、
【第三者が見て、算式などで
合理的に説明できる根拠を持っておく】
ということが重要だということなんですね。
■どうしても
副業とサラリーマンの経費の区分けは
曖昧になりがちですので、
上述してきたような
何かしらの明確な按分基準を持って、
その経費の計上も合理的にしていきたい
ものです(^^)。
…次女のバレエの衣装については、
その時どきで家用なのか本番用なのか
の解釈が変わってくるようです。
この合理性は『次女のみぞ知る』という
わけですね(汗)。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・サラリーマンにおいての副業ともなると、
どうしてもその【経費の区分け】が
難しくなりがちなもの。
・上記の経費に関して言えば、
実際に使用している面積や日数、
その他使用する場所を限定することにより、
【第三者から見て合理的な区分け】
ができることとなり、その区分けにより
個人事業の経費を上乗せしていきたい
ものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。