2021年10月16日開業5年目にして思う【経営者の姿勢】
■私は、
開業をして5年目になるのですが、
同時期に開業した方については、
大変成長されて事業を大きくされている
ケースも少なからずあります。
当初は往々にして
その経営の状況も厳しいものであるため、
気持ちとしては謙虚に、
「何とか仕事に繋がらないか」
ということを
考えていくものではないでしょうか。
かく言う私もその一人であり、
当初は本当にゼロから…というより
マイナスからのスタートであったため、
「何とかして仕事に繋げたい」
と思い、
どんな人に対しても低頭する気持ちで
日々を過ごしていたものです。
■しかしながら、
開業して事業が順調に
進んでいたとしたらどうでしょう。
上述した開業当初にご縁のあった方で
それなりに成功されている方の数人かは、
『最近どうも人に対する態度が
厳しくなってきた』
ということを見聞きしたりもしています。
どうしても人は上手くいってくると、
『自分が一番』のような
感覚になってしまい、
その当初持っていた
『謙虚さ』を失ってしまう
というものなのでしょう。
かく言う私自身も、その一人であり、
どうしても経営が順調にいってしまうと、
『自己的な思考』に陥ってしまいそうに
なるものです。
私自身そのような感覚がありまして、
大変弱い人間ですので、
やはり『外部の監視』が必要と考えており、
定期的に外部の方にコンサルティングを
していただくことにより
【定点観測】
をさせていただくようにしています。
そうしないと
どうしても天狗になってしまい、
良からぬ方向に経営が進んでしまう
ことも考えられるわけです。
■そんな中、
京セラの創業者である稲盛和夫さんが
『敬天愛人』
という言葉を大切にされている
ということを耳にしました。
『敬天愛人』とは、
【天を敬い、天命を貫いて、
人に優しくする】
ということ。
他に、稲盛さんは
【利他】
ともおっしゃっています。
結局のところ、
【人は、その謙虚さを失うと
人に対して厳しくなってしまい、
いえ、厳しく接している
つもりはなくても、
その表情にその気持ちが表れてしまい、
そんな表情を人が見ると、
人は離れていく】
ものと考えられます。
■もう一つ、
稲盛和夫さんがJALの再建の際に
役員室に飾られた言葉として
『謙虚にして驕らずさらに努力を』
という言葉があるようです。
【どんなに成功しようと謙虚さを忘れず、
成功している時ほど驕るということなく、
さらに経営としての、
そして人徳を磨いていくための
努力をしていく】
ということが何より重要
とのことなのでしょう。
■私自身、開業5年目となり、
ここ最近はいろいろな経営者の
こういった姿勢を見聞きすることに
注力をしています。
経営の業種の内容は違うとは言え、
偉業を成し遂げられている
【経営者の先人の知恵】
というものは本当にありがたいものです。
『オンリーワン』で
自己流を進むことも大切なのですが、
【原理原則】
は経営においては変わることなく、
どんな時代になろうと
大切なものであるように感じますね。
このような変化の多いご時世だからこそ、
しっかりとこういった
【経営の原理原則】
に立ち返って、
その経営を定期的に
見つめ直したいものです。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・経営者として成功してくると、
どうしても【謙虚さ】
を失いがちなものである。
・『敬天愛人』とも言われるように、
【天を敬い、命を貫き、
周りの人に優しくすること】。
そして、
【自分のためではなく
人の利益を考え動いていくこと】。
このような姿勢を貫いていれば、
人はその気迫や気力を察するもの
であるものと考えられる。
・稲盛和夫さんがおっしゃっている、
【謙虚にして驕らずさらに努力を】
という言葉は、経営の原理原則
であるのではないだろうか。
しっかりと、こういった
【原理原則に立ち返る機会】
を意識的に作り、
その経営の根幹の見直しを
定期的にしていきたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。