2021年11月16日あなたにとっての「社長の仕事」とは
■先日、
舞台のお仕事をされている方と
お話しする機会がありました。
その方曰く、
『舞台はその時々によって、
その演者やスタッフが異なるため、
毎度毎度のステージが
その時限りのものになる』
とのこと。
そんな中で、そのキャストさんや
照明や音響などの裏方さんは
大抵の場合、個人事業主であり
外注により業務をしている状況
とのことでした。
そういった業界の個人事業主の方は、
そのステージが終われば
その仕事は終了…
といった具合で、次が現場の仕事が
保証されているわけではないので、
本当に緊張感のある現場なのだろう
と思う次第です。
■そこで心を打たれたのが、
【それぞれが有する専門技術が結集して
一つの舞台になっている】
ということ。
【一人ひとりの持つ力は、
単独では生かされないものの、
それが結集して大きな塊となった際に、
その力が最大限に発揮される】
というものなのでしょう。
【単体の食材で価値を見いだすことは
難しいものの、
その個性あふれる素材が結集して
一つの『料理』として仕上がった際に、
その魅力が最大限発揮される】
といった感じですね。
■これは、
我々経営者においても
言えることではないか
と思っている次第。
というのも、我々経営者は
上述した舞台で言えば『演者』や
『音響』、『照明』…
こういったいわば『専門分野』を持った
個人ではあるものの、
その他においては、
そんなに秀でているものとは
言えないのではないでしょうか。
逆を言えば、
【その専門分野について『のみ』
最大限の力を発揮し、
その他の業務については、
あえてこれを自分ではせずに、
それぞれ道に長けている人の
力を借りる】
というのが有用ではないかと。
■例えば、
税理士の仕事については、
最終的に顧問のお客様と
『税務』に関するお話をし、
【そのお客様が1円たりとも
無駄な税金を払ったり、
税金の払い漏れがないように、
最善を尽くす】
ということではないか
と思っているところです。
逆を言えば
【それ以外の業務に関しては、
その仕事をする税理士がやる仕事ではない】
と言えるわけですね。
それ以外の業務の例を挙げると…
請求書の発行や、電話応対、
メールの返信、帳簿の入力、
経費の支払い…
単純に税理士といえども、このように
隣接する多くの業務があるわけで、
これを全てやっているようでは、
その専門家としての手腕を
全力で発揮することは難しい
と言えるでしょう。
実際のところ、
こういった事務作業は、
私のかなりの苦手分野です(涙)。
したがって、目指すところは
【専門家としての仕事のみに注力して、
その仕事をすることではないか】
というところ。
それ以外の分野については、
自社のスタッフに任せたり、
場合によっては外注先に任せたり…
といった選択をするのが
ベストなのかなと思うわけですね(^^)。
■そして大切なのは、
【極力業務を細分化すること】。
上述した例で言えば、
顧問のお客様と面談をする際に関しても、
・面談の日程の調整
・準備していただく資料の連絡
・面談当日に使う資料の準備
・目的地までの電車の時間を調べること
…『面談』というのも一つをとっても、
このように多くの細分化したタスクが
見てとれる
というものです。
これを極力経営者自らが
手を伸ばすのではなく、
【その周りの人たちに協力してもらい、
経営者として動く時間を極力少なくする】
というのが重要なのではないか
と思っている次第。
そのように徹底して細分化して
経営者として専門家としての
仕事のみをするようになると、
そのお客様に対する商品や
サービスのクオリティーも
上がってくるでしょうし、
何より、
【まだ見ぬお客様に対する
商品やサービスの提供も今より多くできる】
というもの。
■今日は、
壮大な舞台の仕事のお話を通じて
経営者として感じたことを、
記事に認めさせていただきました。
経営者としての手腕を最大限発揮すべく、
極力業務を【細分化】して
より効率の良い経営をしていくように
しましょう。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・現在行っている仕事の中で、
【経営者でなくともできる仕事】
はないだろうか。
・そういった業務を手放すことが、
経営改善の第一歩に繋がるものである
と心得ておくべし。
・そのような経営者以外でもできる業務を
自社のスタッフのほか、
場合によっては外注先へ回し、
自らの経営者としての手腕を
全力で行使できる環境を作り出して
いきたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。 
