2022年1月19日【歯磨き】から考える経営者としての教育
■「歯、ちゃんと磨いた?」
「うん、磨いたよ…」
我が家には小学生と
保育園の娘がいるのですが、
日常生活の中での『歯を磨く』だとか、
『お風呂に入る』だとか
『着替える』だとか…
こういった日常の動きが、
その日によってまちまちになります(笑)。
特には歯磨きに関しては、
これをしっかりしないことには
虫歯などの歯の病気になってしまう
ということもあり、
親としてはどうにかして
歯を磨いてほしい
と願うもの(汗)。
■しかしながら、
『歯を磨いてない』ということが
親から見て明らかに
分かっていたとしても、
これを上から抑えつけるような形で
親の考えを強制してしまうと、
子どもとしてもそれに対して
反発したくなるもの
ではないでしょうか。
反発のほか、
自尊心が傷つけられ、
『自分に自信を失ってしまう』ほか、
『親から信用してもらえてない
といった不安に駆られてしまう』
ということもまた
考えられるかもしれません。
そこで上述したように、
親として声を掛けた行動に対し、
たとえ我が子が明らかに
真実でないことを話していたとしても、
そこには往々にして
【逃げ場を作ってあげる】
ことを念頭に置くようにしています。
■教育において、
そういったことは
日常に起こるものかと思いますが、
『スタッフとの関係』においても
同じことが言えるのではないでしょうか。
当然スタッフも人間であるため、
【その業務において
時にミスをしてしまう】
ということも考えられます。
しかしながらそのミスは、
上から抑えつけて強制すべき
対象のものでしょうか。
経営者であってもスタッフであっても、
原則として考えたいのは
【心を持った人間である】
ということ。
当然(通常の場合)、
業務でミスをした場合は
反省しているわけですし、
その反省を次回の業務に
活かそうとするものではないでしょうか。
それを初回のミスなどで、
上から抑圧する形で
上司として指導をしてしまった結果、
【そのスタッフは精神面で傷ついてしまい、
自分の仕事に対して自信を失ってしまう】
という可能性も前提として
置いておくべきなのかもしれません。
■こういった
【スタッフを叱る】
という状況下においては、上述した、
歯を磨くのを注意するといったことと
同じような形で、
【余白(逃げ場)を残しておく】
ということが重要になります。
ミスをした事実を
経営者からスタッフに伝えることは
当然重要なのですが、
【スタッフはその事実を知った時点で
反省している】
という事実があるわけです。
そのような反省している当の本人に対し、
さらに上から抑えつけるような
叱り方をするのはどうなのかな…
ということなんですね。
■そうではなく、
上述したように
【叱る際には余白を作って、
そのスタッフの逃げ場を作ってあげる】
ということ。
これが、『経営者』として
そして、『人』として、
他人に対し教育や指導をする際には
極めて重要なことではないか
と思っている次第です。
■巷で見かける
親から子どもへの教育や、
一般的な会社で見られる、
経営者から従業員に対する暴言や
過剰な叱責などを見聞きするたびに、
「何だかそれは違うんじゃないかな…」
と思ってしまいます。
【経営者であれスタッフであれ、
元々は一人の人間である】
ということ。
業務でミスが出た際には経営者として
ナーバスになってしまうものですが、
そんな時だからだからこそ、
しっかりと冷静に、
その事実を本人と注視して、
それを改善するための最善の方向で
物事を考えたいものです。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・経営者としてスタッフを叱る際に、
【上から抑えつけてしまうような
叱り方】
になってはいないだろうか。
・業務でミスをした場合、
そのミスをしたスタッフは当然
【自分の行動によりミスが生じた】
ということは十分に承知し、
反省していることが一般的。
・そのような事実を念頭においた際、
【さらに上から叱り付けるという行為は、
経営者としてはどうなのだろう】
ということを考えるべきなのかもしれない。
・教育として、親から子へ、
そして経営者からスタッフへ
その過ちを伝え改善を求める際には、
一方的に上から叱責するだけではなく、
【その叱責の先に見られる影響】
も念頭において、
慎重な行動を心がけるべきであると言える。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。