2022年2月6日売上を分解することにより見えてくるもの
■「はい二つですね!」
天神に鯖を専門としている飲食店である
『真』というお店があります。
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400103/40003911/dtlmenu/lunch/
ここのランチに関しては、
メニューが一つしかなく、
【座った瞬間に
人数のみをチェックされる】
という状況です。
しかしながら、その専門性もあってか、
その鯖はやはり美味しく、
平日の昼間には行列が絶えないんですね。
その他にも、
『カツ丼の専門店』などもあり、
これも同じく、平日のランチタイムには
多くの人が列をなしていることも。
税理士であっても、
『相続』を専門にしていたり、
社会保険労務士であれば
『助成金』に特化していたり…
そのように
【業種により専門性に特化している】
という状況は少なからず見受けられます。
■ここで、
【なぜ専門特化なのか】
ということを考えてみると、
一言で言えば
【無駄がないから】
ということではないでしょうか。
どうしても多くの事業を手がけていると、
【それぞれに違った労力と時間と
人手やお金が必要となり、
力が分散されてしまう】
というものです。
しかしながら、極論を言えば、
【たった一つのものに特化していけば、
そこにすべての経営リソースを
投下できるため、
その成果が出るのも早い上に、
効率化も進んでいく】
というもの。
■しかしながらその一方で、
その専門特化することにより、
ターゲットとする顧客も限定されるため、
慎重に進めるべきである
とも言えます。
そんな中、
私が経営相談に乗らせていただく中で
まず確認をさせていただくのが、
【売上の種類】
なんですね。
要は、
【現状において
どのような収入のルートがあり、
どのぐらいの利益がそれぞれの事業で
生じていて、その効率性はどうなのか】
ということを対話を通じて
吟味するわけです。
これは案外ご本人も
気が付かない部分があるようで、
「効率が良くない事業に対して
多くの経営資源を割いていた」
ということが分かり、
【そこを削減することにより、
利益率の高い事業に対し、
その削減したリソースを投下することで、
グンと経営状況が改善した】
というケースも。
■どうしても
目先の売上を上げようと考えると、
『新規の事業』を開始しようと
考えがちなものなのですが、
その前に、
現状の経営の状況を俯瞰して、
【その経営スタイルに無駄がないか】
ということを
まず第一に考えたいものです。
そのように考えると、
経営において大切なことは、
【現状の経営に要素を加えることではなく、
現在の経営要素をマイナスしていく】
ということが重要なのかもしれませんね。
■上述した
鯖やカツ丼の専門店は
極端な例かもしれませんが、
そのように『やること』を限定し、
そこに経営リソースを
注力していくことにより、
大きな効果が見込まれる
可能性もあるのではないでしょうか。
今一度経営を俯瞰して、
最善の経営を考えた上で、
【現在の要素を引くことにより、
より経営の状況を改善できないか】
ということを考えてみると
良いかもしれません。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・同業他社を見渡すと、
【とある事業に特化している会社】
はないだろうか。
・『専門性のある企業』として
その分野に特化すると
当然それ以外の顧客は
失われるものであるが、
その特定の分野に
経営リソースを総導入できるため、
大きな効果が期待できることも考えられる。
・経営を改善するにあたり、
『新規の事業』を考えがちなものであるが、
今一度経営の全体を俯瞰し、
【何かしら現在の経営に
無駄が生じていないか】
ということをまず一度考えてみることが
重要なことである
ということも心得ておくべし。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。