2022年2月20日逆上がりの特訓から想起する【強みの経営】とは
■以前の記事の中で、
経営者と従業員との関係において、
『従業員の弱い部分に目を向けてしまうと、
その信頼関係が失われ、
従業員も傷ついてしまう』
といったことを書かせていただきました。
https://muratax.com/2022/02/18/4922/
今日もそのことに続けたいと思います。
■このことについて、
ドラッカーも
【強みを活かすことの有用性】
について説かれています。
これはドラッカーの
『プロフェッショナルの条件』という
書籍の中にある言葉なのですが、
プロフェッショナルの条件
【無能を並みの水準にするには、
一流を超一流にするよりも、
はるかに多くのエネルギーと努力を
必要とする】
ということが書かれています。
我々が受けてきた教育においても、
【人並みのことが出来るようにと、
逆上がりの猛特訓をしたり、
発表会の練習をしたりなど、
いろいろな努力をしてきた】
ということがあるのではないでしょうか。
私に関して言えば、運動が大の苦手で、
『側転をする』ということに関しても、
今日現在において、全く達成できておらず(汗)、
その練習が相当苦痛だった
という記憶が残っています。
(極度の運動音痴なんです…)
これがドラッカーの言う
【無能を並みの水準にする】
ということの難しさなんでしょうね。
現に私の運動の無能さは
水準にすらなってないですので…
(しつこい)
■どうしても、
経営者として従業員を雇用していると、
【弱い部分を強くしよう】
としがちなのですが、
【逆にその従業員の秀でている部分】
はないでしょうか。
そのような視点で考えてみると、
思わぬ新たな発見があるかもしれません。
■そして、
そのことは経営においても
言えることだと私は思っています。
マーケティングの一般論などについては
よく語られていることではあるのですが、
【ソーシャルメディアなどを通じて
情報発信を毎日欠かさずして集客をする】
などといったありふれたお話にしても、
とある経営者にとっては
それが相当な苦痛かもしれませんし、
【それをすることにより、
むしろ生産性が下がってしまう】
ということも考えられます。
■情報発信については、
その人にとっての得意不得意
が分かれるものであり、
【その不得意の部分を強くしようとしても、
それは時に時間の浪費に繋がってしまう】
というもの。
それだけでなく、
ストレスもかかるかもしれません。
場合によっては、
【外注などにより
その分野に秀でた人の手を借りる】
のが良いのかもしれませんし、
場合によってはそういった
一般論からの方法ではなく、
【その経営者の方の強みである
その人ならではの経営手法を
取り入れる】
ということも有用かもしれませんね。
総じて言えることは、
人の『弱い部分』や『苦手な部分』
にフォーカスするのではなく、
【その強い部分や秀でた部分に
フォーカスしてそこを活かしていく】
ということが経営にとっては、
時に最短距離の動きなのかもしれません。
■どうしても、
余裕がなくなってしまうと、
そういった『弱い部分』
に目を向けがちなのですが、
そうする行為により、
【自らは疲弊し、
その標的とされた人は
不幸になってしまう】
ということもまた
念頭においておかないと
いけないのかもしれませんね。
ぜひ経営の全体を俯瞰して、
【自社の強み】
【経営者自らの強み】
【従業員の強み】
にフォーカスして、
的確な経営の意思決定を心掛けて
みてはいかがでしょうか。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・ドラッカーは曰く、
「無能を並み水準にするためには、
一流を超一流にするよりも、
はるかに多くのエネルギーと努力を
必要とする」。
・結局のところ、
【弱み】を克服するのは
並々ならぬ努力・時間・ストレス耐性
などが必要であり、
逆に【強み】を活かしていく方が
経営にとっては時に良い選択
とも考えられないだろうか。
・的確に経営の全体を俯瞰し、
適材適所で、【強み】を生かした
経営を試みることもまた、
新たな経営展開のきっかけと
なるのかもしれない。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。