2022年3月6日【新規ビジネス】のスタートを切る際に注意しておきたいこと
この繁忙期は、ほぼ事務所で仕事。
家に帰るのはもはや入浴・寝るだけという状態。
身も心も削られているここ最近ですが(笑)、
なんとか踏ん張って頑張ってまいります!
さて、本題です。
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■福岡では、
だんだんと気温も暖かくなってきて、
春の兆しが見えてきました。
3月は卒業のシーズンであり、
4月は出会いのシーズンですよね。
そんな中、事業においても
『心機一転』ということで、
【新規のビジネスをスタートする】
ということもあろうかと思います。
■そんな中、
スタートを切る際に大切なのが、
【今後の見通しと資金繰りなどの状況】
についてのこと。
どうしても『新規のビジネス』となると、
場合によってはそれなりの
【設備投資】
などが必要かもしれませんし、
それによる
【資金調達】
も必要かもしれません。
■しかしながら、
その大前提として、
【今後その事業がどう展開していくかを
適切に見定めていく】
ということは何より重要でしょう。
どうしても希望を持って
スタートするビジネスですので、
成功するという希望をもとに
スタートを切ることが
少なからずあるわけですが、
【その希望が希望的観測になっていないか】
ということは重々注意すべき
と言えます。
■往々にして、
【思い描いた通りに進まない】
というのが経営なんですよね。
場合によっては、
資金調達に苦労するかもしれないし、
また場合によっては、
物件のリサーチなどに
苦戦するかもしれません。
さらには、
人材の確保に右往左往する
ということも考えられるでしょう。
そして、その人材に関しても、
【なかなかこちらが想定していた通りに
動いてもらえない】
などといったこともあるかもしれません。
上記はほんの一例に過ぎませんので、
大切なのは、希望的観測ではなく、
【希望を持ちつつも、万一のリスクを
最大限想定しておくことである】
と言えそうですね。
■そして、
もう一つ決めておきたいのが、
【数値としての『撤退する』目標】
について。
『撤退する目標』というと
負のイメージなのですが、
どうしても一度その事業に
手を出してしまうと、
たとえ状況が悪くなったとしても、
「そのうち何とかなる、
そのうち何とかしてみせる」
という気迫で前に前に
進もうとするわけですが、
少なからぬ場合それがまた
『希望的観測』となってしまい、
【気が付けば経営が火の車になっていた】
ということもまた、予想されます。
興味を持って本を買ったにもかかわらず、
思いの外役に立つ内容ではなかった際に、
せっかくお金を払って買ったんだから、
最後まで読み切ろう!
とする行動と似ているかもしませんね。
結局のところ、それにより使っている時間
そのものが浪費の時間となってしまい、
見えないところでの損失が
膨らんでしまっているというもの。
このようなサンクコストの罠の
大きいものが、
経営における撤退を決める行動に
繋がっているような気がしてなりません。
https://www.nomura.co.jp/terms/japan/sa/A02367.html
■そうならないためにも、
スタートを切る前にこそ
冷静に思索をし、
例えば、
【売上が何年何月までに〇〇万円まで
到達していなかったら撤退する】
だとか、
【顧客数が何年何月までに
〇〇人増えていなかったら撤退する】
だとか、
そのような『数値目標』を決めて
スタートするべきである
と言えるでしょう。
■それを決めずに進んでしまうと、
たとえ赤字になっていたとしても、
どんどんその事業に
突っ込んでいってしまい、
【気が付けば毎月の固定費が
毎月の売上を大きく上回ってしまい、
どんどん資金ショートの状態になっていく】
ということも考えられます。
そのように考えると、
新規のビジネスの際は、
【進む際は極めて慎重に、
そして引くときは数値目標を持って
その数値目標を割り込んだ際には
潔く撤退する】
ということが重要であると言えます。
■どうしても、
『引く』ということは
勇気が要るものですが、
当初のそういった目標を持って
事業を展開を考えたいものです。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・『新規のビジネス』をスタートする際は、
【万一を最大限想定した
リスクを念頭におくとともに、
撤退する際の数値目標を決め、
その数値に決めた時期までに
達しなかったら勇気を持って引く】
ということを決めておくべし。
・どうしても新規のビジネスは、
少なからぬ場合想定通り進むものではなく、
【大きな出血(現金の流出)】
をすることが、往々にして考えられる。
(過去の私も大きな出血をした経緯が‥)
・そのように考えると、
やはり【万一のリスク】は最大限想定し、
しっかりとした【リスク管理】をしながら、
前に前に、慎重にかつ大胆に
経営の歩を進めるべきであるのでは
ないだろうか。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。