2022年3月13日納税は【予期されたイベント】にすべし
■「税金が増えましたね。」
「税金が減りましたね。」
確定申告の際に
結果としての税額のご報告をする際、
そのお客様の反応も様々。
その中には以前の記事で
書かせていただいた
【予定納税】
にも大きく原因があることも
あるのですが、
https://muratax.com/2022/03/07/4976/
【結論としての年間の税額は
予定納税があろうとなかろうと変わらない】
というもの。
■そして、
『所得税』については、
原則として3月15日までに、
『消費税』については3月31日までに
その納付をする必要があります。
その後、『住民税』や『個人事業税』、
『国民健康保険料』といったものが
次から次に来ることに加え、
『所得税や消費税の予定納税』
も場合によっては出てくるので、
【資金繰りが結構厳しくなってくる】
ということもまた
考えられるわけなんですね。
■そんな中、
特に税金が大きくなっている
お客様について
私がオススメしているのは、
【納税の積み立て】
について。
特に『消費税』が出ている
お客様にとっては、
【その消費税の初年度の負担は
予定納税がないため相当なもの】
となることが往々にしてあります。
そんな中、その年間の大きな税金を
一気に払おうとするのは、
『資金繰り』の面から見ても
かなり大変な状況…
ということが少なくないわけですね。
■そのような状況から考えると、
通常の経営では
売上から経費を使っていくわけですが、
【その売上からあらかじめ
納税積立用の資金を差し引いて
貯めておく】
ということが有用な手段の一つとして
考えられます。
どうしても手元に現金があると、
【設備投資や人材投資、
そして自己投資などの学びに
投じてしまう】
ということが少なからずありますので、
【その前に必要なものは
天引きをしておく】
という発想が大事ということなんですね。
■特によく聞くお話が、
「消費税が支払えない」
ということ。
消費税は
『売上から預かっているもの』
ですので、
【よほどのことがない限りは、
その納税が発生するもの】
なんですね。
しかしながら、
【これを年間の税額にすると、
まあまあ大きな金額となる】
というのが通常です。
■そして、
この消費税については、
『簡易課税』を採っている場合は、
その業種ごとにより
税額が確定してきますので、
そういった面で、
【積み立ての目処は付けやすい】
というもの。
また『原則課税』の場合については、
会計ソフトの入力さえ
しっかりとしていれば、
これもまた『仮払消費税』と
『仮受消費税』の差額が納税額として
明確になりますので、
こちらも
その積み立ての目処が付けやすい
というものです。
その他の、
『所得税や住民税、
個人事業税や国民健康保険料』
についてもトータルで税額を考え、
その総額から積み立てておくべき
金額を逆算してみて、
その積み立てを毎月してみては
いかがでしょうか。
■大切なのは、
納税を『突発的なイベント』
にするのではなく、
【計画的な淡々粛々とこなしていく
イベントにする】
ということ。
そのような視点を持って、
納税を今一度考えてみると、
思わぬ資金繰りの改善に繋がる
かもしれません。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・確定申告に際しては、
【所得税・住民税・個人事業税・
国民健康保険料】
といった多岐にわたる
税金関係の支払いが出てくるもの。
大切なのは、こういった
税金関係の支払いを
『突発的なもの』ではなく、
【予期しているもの】
として計画的なものにしたいところ。
・そのような『計画的な納税』
をするためには、場合によっては
【納税資金の積み立て】
が必要であると言える。
・少なくとも確定申告の際には
税額が確定するため、
【その確定した年間の税額については
その後適正額の納税の積立をすること】
がオススメである。
そしてその翌年からも、
大体の今年度の見通しを含めた上で
場合によっては
【納税額を増減する】
などして、その将来の納税に
備えたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。