2022年4月12日節税で買うなら「新車か中古車か」というよくある質問
■個人事業主の方については
確定申告が終わり一段落し、
また今年の経営目標を設定されている
状況もあるかもしれません。
法人においては、その決算月において
状況は様々ではあるでしょうが、
【節税について思索を巡らす】
という点においては同じではないか
と思います。
■その『節税』の中で
よく聞かれる内容として、
【車を買って税金を減らしたい】
ということが。
車については基本的に
『30万円以上』であるため、
【減価償却】
という考えのもと、
少しずつその車を使用する期間に応じて
経費化していくことになります。
↓参考記事↓
<2021.3.25個人と法人で異なる
「減価償却費」について>
https://note.com/muratax/n/nd4883093c20f
<2022.1.10経営を混乱させる
【減価償却の在り方】について考えてみる>
https://muratax.com/2022/01/10/4793/
そしてその『使用する期間』
というものは、
各個人で判断すると
その解釈もバラバラであることから、
国税庁が合理的な年数として
【耐用年数】
というものを設定しています。
<国税庁HP-耐用年数表>
https://www.keisan.nta.go.jp/r3yokuaru/aoiroshinkoku/hitsuyokeihi/genkashokyakuhi/taiyonensuhyo.html
車についてざっくりと説明すると、
【普通乗用車は耐用年数が6年であり、
軽自動車は4年】
となっているんですね。
■しかしながら、
『中古車』を購入した場合はどうでしょう。
中古車については当然
耐用年数をそのまま使うと考えると
何だか合理的ではないですよね。
そこで、
【中古車には中古車としての
耐用年数の求め方】
があります。
そして、
【この耐用年数が短くなればなるほど、
早期に経費にできる金額が大きくなる】
ということも分かるかと思います。
■では、
『新車』で車を買った場合と、
『中古』で車を買った場合については
どちらの方が多く経費になるのでしょうか。
結論として、
【どちらも変わらない】
ということに。
よく、
【中古車を買うと税金が減りやすい】
などということを
聞かれたことがあるかもしれませんが、
上述したように、
【結果として耐用年数に応じて
少しずつ経費化していくのが
減価償却費の考え】
となりますので、
【6年であろうと4年であろうと
結局は経費化できる金額は
長期か短期かという差はあれども、
変わらない】
ということになるわけです。
■しかしながら、
『車を購入した期』においては
その分現金の支出が増えますので
(分割払いではなく一括払いの場合)
そのような状況下においては、
【極力早期に経費を上乗せして
税金を減らしたい】
というところですよね。
そんな中で、
【中古車を買って耐用年数を短くして
経費化した方が良い】
というのか上述してきた
【税金が減る】
という真実なんですね。
■しかしながら、
よくよく考えたいのが、
『新車』と『中古車』について
税務の面を除いて考えた際に
どちらの方が良いでしょう。
一般的なイメージとして、
【新車は新品なのでずっと使えて、
中古車はもしかすると、壊れやすく、
そんなに長い期間乗ることができない】
ということが考えられるかもしれません。
現に、中古車を買う際は、
【その修理の頻度が増える】
ということも想定し、
【修理代を含めたところで
トータルの支出を考えるべきではないか】
と私も思っているという状況です。
■中古車で、
『短期に減価償却ができる年数』
として覚えておいてほしいのが、
【普通車であれば4年落ち、
軽自動車であれば2年落ちの車を買う】
ということ。
その年数の車を買えば、
原則として買った年度に全額
『減価償却費』という経費を
計上することができます。
しかしながら注意が必要なのが、
この『減価償却』については
【買った月からの月割計算になる】
ということ。
仮に12月決算で7月に購入した場合
(個人事業主も12月決算です)、
【7月から12月までの
6ヶ月分だけが経費化できる】
ということになるわけです。
仮に『300万円』の車を
『耐用年数2年』となるような
中古車として7月に購入した場合でも、
【その年に経費化できるのは150万円】
ということ。
残りの150万円については
来年の経費になる
ということになるわけですね。
■また、
会社の場合においては、
【壊れやすいものもある】
ということは多く見聞きしますので、
そういった面でも
注意が必要かもしれません。
また『修理代』に関しては、
【部品などの価格の高騰により、
修理代が大きくなる】
ということもまた予想されます。
そのようなことを総合勘案し、
【中古車にするか新車にするか
また、分割での購入にするか】
などという点を的確に検討し、
その節税のための車の購入を
考えたいものですね。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・『車の購入』により節税を考える際は、
【新車か中古車か】
ということをまず念頭に
考えるべきであると言える。
・『新車』であろうと
『中古車』であろうと、
【トータルして経費化できる
金額には変わりない】
ということを心得ておくべし。
・とは言え、
『車を購入した年度』においては
手元の現金が少なくなっていることから、
【減価償却費を多めに計上し
その納税も少なくしたい】
といったところ。
・そのような視点をもって
中古車か新車かを検討するとともに、
【中古車の場合に想定される
修繕費の支出】
なども相互勘案して考え、
その車の購入にあたり
【新車か中古車か】
ということを適切に見定めて、
その購入の決定をすべきである
と心得ておくべし。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。